2024/05/06

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政治

台湾産種子の年間輸出額、世界22位

2018/04/18
行政院農業委員会種苗改良繁殖場は17日、「高品質な種子に対する政府の品質管理」記者会見を開催した。台湾における種子の年間輸出入額は3億米ドル、うち半分が輸出にあたる。(中央社)
台湾産の果物が美味しいことは国際的にも高い評判を受けている。台湾産の種子は、2大承認検査所の認証による品質管理の下、年間輸出総額が、世界で22位となっている。
 
行政院農業委員会( 日本の農林水産省に相当、農委会)の種苗改良繁殖場(台湾中部・台中市)は17日、「高品質な種子に対する政府の品質管理」記者会見を開催した。関係機関によると、台湾における種子の年間輸出入額は3億米ドル。そのうち半分が輸出にあたり、この年間輸出額は、国際的な種苗業界団体、ISF(国際種子連盟)による調査で世界22位となっている。
 
台湾産種子の輸出額のうち、半数以上を占めるのが、スイカ、マクワウリ、鬆花とよばれる食感が比較的きめ細かい品種のカリフラワー、パパイヤ、ミニトマトの種子だ。ミニトマトは、あらゆるトマトの品種の中では約半分を占める。これらの生産額には、台湾の種苗業者30以上が既に海外で生産し、そこから輸出されている分は含まれていない。
 
世界における種子の需要が高い市場は、米国、欧州、中国大陸、インドだという。そのうち欧州市場は価格も高く、需要量もトップだ。種苗は、農業生産の基礎ともいえ、種子の品質管理がきちんとなされているか否かはとても重要となる。
 
そこで種苗場には、台湾の財団法人、全国認証基金会(TAF)の認定を受けた検査実験室や国際種子検査協会(ISTA、欧米諸国を中心に設立され、ISTAが発行する国際種子検査規定は、世界各国の種子検査に適用されている)の認証を受けた実験室が設置され、輸出される種子の品質検査をサポートしている。TAFは、試験を実施する実験室や検査機構に対し国際基準に基づいて査定・認定を行う組織。
 
TAFの認定を受けた実験室ではすでに、大豆、トウモロコシ、パパイア、ジャガイモおよび綿花の遺伝子組み換え作物(GMO)の検査を行っており、種子の伝染性病害を40種類検測できるようになっている。
 
また、ISTAが認定した実験室では、種子の純度や歩留まり率の検査が可能だ。水稲の場合、台湾全土の栽培・作付面積は12万5,000ヘクタールで、二期作を行えば合計25万へクタールになり、水稲の種子更新率は50%に達し、品質が確保されている。
 
ISTAの品質検査を通過した種子の年間輸出量は2万5,000キログラムに上り、その輸出額は9,000万台湾元(約3億2,600万日本円)に達している。

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