2024/05/07

Taiwan Today

政治

蔡総統、スワジランド発展のために教育支援を強化

2018/04/19
蔡英文総統(青い服の女性)は現地時間18日、同国の国立大学であるスワジランド・カレッジ・オブ・テクノロジーを訪れ、新たな奨学金計画を発表した。(総統府)
スワジランド王国を訪問中の蔡英文総統は現地時間18日午前10時10分(台北時間同日午後4時10分)、同国の国立大学であるスワジランド・カレッジ・オブ・テクノロジー(Swaziland College of Technology、略称SCOT)を訪れた。
 
蔡総統は、「スワジランド王国は50年前、独立すると同時に、中華民国(台湾)と国交を樹立した。それから50年間、台湾とスワジランドはすでに家族のような関係になっている。近年、我々を取り巻く環境がどのように変化しようとも、両国の相互支持の立場が揺らぐことはない」と述べた。
 
また、スワジランド王国の国王ムスワティ3世(King Mswati III)が、スワジランド王国を2022年までに世界トップレベルの国家に発展させるという目標を掲げていることに言及した上で、蔡総統は国王が掲げるこの目標を達成できるよう、できる限りの応援をしたいと述べた。また、中華民国政府がスワジランド王国の国民の生活水準の向上協力に全力を尽くすことを約束した。
 
国民の生活水準を向上させるには教育への投資が最重要課題であるとの考えから、外交部(日本の外務省に相当)所管の財団法人国際合作発展基金会(日本の国際協力機構=JICAに相当。略称は国合会、ICDF)は2011年より、スワジランド王国で職業訓練を実施。2015年からはさらに「技職教育與職業訓練提升計画(=職能教育と職業訓練のレベルアップ計画)」を展開している。蔡総統は、「これはスワジランド王国により多くの、より良い職業訓練を導入し、同国の経済発展に寄与することを目指すものだ」と説明した。
 
蔡総統は最後に、スワジランド王国の経済的に恵まれない学生に対し、中華民国政府が定員100名の奨学金を提供するという新たな計画を発表した。奨学金を受けた学生は、スワジランド・カレッジ・オブ・テクノロジーで3年間学ぶことができる。
 
なお、この日は台湾のPC大手である宏碁公司(Acer)からタブレット端末100台、華碩文教基金会(ASUS Foundation)からタブレット端末とノートブック型PC各100台がスワジランド王国へ寄贈された。蔡総統は、宏碁公司と華碩文教基金会が素晴らしい贈り物によって、スワジランド王国の次世代の育成を応援してくれることに感謝した。
 
蔡総統はその後、国王ムスワティ3世の母、ヌトンビ(Ntombi Tfwala)王妃を表敬訪問した。蔡総統は、王母が昨年設立した女性の経済的エンパワーメントを向上させるための基金会は、スワジランド王国の女性がその潜在能力を発揮し、経済に貢献する機会を与えるものだと称賛した。また、王母の努力に対して、台湾はさらなる貢献をする用意があると伝えた。蔡総統はその具体例として、中華民国政府が王母の基金会と協力し、スワジランド王国の女性により多くの機会を与えるため、「温室計画」を展開する考えを明らかにした。これは、農村地帯に住む女性数百人を、農耕や管理に関する18カ月間の訓練課程に参加させ、そこで学んだ知識をスワジランド王国内のその他の低開発地域の住民に拡散するという計画。蔡総統は、この計画はスワジランド王国に繁栄をもたらす新たな動力になるはずだと自信を見せた。
 

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