2024/05/05

Taiwan Today

政治

教育の「新南向政策」に再び朗報、インドネシアの大学と協力覚書締結

2018/04/19
教育面での「新南向政策」に再び朗報。中華民国(台湾)とインドネシアの複数の大学が17日、722件に及ぶ合同協力覚書の調印式を行った。写真は調印式での記念撮影。(教育部サイトより)
教育面での「新南向政策」に再び朗報。中華民国(台湾)とインドネシアの複数の大学が17日、協力覚書の合同調印式を行った。教育部(日本の文科省に類似)の姚立徳代理部長(大臣代行)、教育部国際及び両岸教育司(局)の畢祖安司長(局長)、駐台北インドネシア経済貿易代表処のRobert James Bintaryo代表、インドネシアのイスラム系組織、ナフダトゥル・ウラマー(Nahdlatul Ulama, NU)中央委員会のDr. Haief Saha Ghafur教育主席らが立ち会う中、722件の協力覚書が交わされた。「新南向政策」とは、中華民国政府が東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアとの幅広い関係強化を目指す政策。
 
教育部の姚立徳代理部長はあいさつの中で、インドネシアにおける高等教育のリーダーたち30人の来台を歓迎すると共に、「新南向政策」対象国からの留学生及び研修者は2016年の3万2,318人から昨年は5,681人増の約3万8,000人に達し、成長率は17.58%に上ると指摘した。そのうち7,000人近くがインドネシアからの学生だとのことで、姚代理部長は今年度の継続的な成長に期待した。
 
NUはインドネシア最大のイスラム組織で会員は9,100万人以上、イスラム学校を6,830校、さらに大学は60以上擁する。教育部はこのほど、NUに属する大学の学長らを招いて協力覚書の締結を実現。これにより両国間の実質的な教育交流に向けた長期的かつ安定した基礎を築いたことになる。
 
NUに属する大学25校は今回、台湾にある大学40校と計722件の教育交流覚書を締結。台湾の大学が海外の大学と1回の覚書調印式でこれほど多くの覚書を交わすのは過去に例がない。双方は今後、高等教育の面で協力していくプラットフォームを共同で立ち上げる。また、NUは今回の訪台で、台湾アセアン商会(Taiwan-ASEAN Business Council, TABC)と投資協力覚書も締結。さらには産学提携の促進に向けて、台中栄民総医院(病院)国際医療訓練センター及び亜洲大学附属病院と協力覚書を交わした。NU中央委員会のDr. Haief Saha Ghafur教育主席は教育部のサポートに感謝すると共に、NUに属する学校と台湾の教育機関との協力強化を積極的に奨励し、人材の育成と人材のクオリティ向上に努める考えを示した。
 
インドネシアからの訪問団は、台湾における大学、専科学校(日本の高等専門学校に類似し、5年制と2年制がある)による「AiRコンパニオン・スマートロボット応用コンテスト」決勝戦を見学、各校の学生がジャンルを超えたチームでロボットを設計、ロボットに見事にコーヒーを入れさせているのを目にして台湾の学生たちのクリエイティビティと実行力に驚いていた。訪問団は、機械、電子、工業デザイン、人工知能などの分野で、将来双方の学生間の交流が実現することに期待した。
 

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