2024/05/09

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台湾のフィギュア界に新星、12歳の少女が仏で優勝

2018/04/23
台湾の女子フィギュアスケート選手、丁子涵選手(写真)がフランスでの国際大会、ルースターカップのアドバンスドノービスクラスに出場し、自己ベストで優勝。ここ2年の成績が注目されている。(中央社)
台湾におけるフィギュアスケートの選手は他のスポーツと比べて相対的に少ないが、ここ2年の成績が注目される「新星」が現れている。毎年フランスのクールブヴォア(Courbevoie)で開かれるフィギュアスケートの国際大会、ルースターカップは国際スケート連盟(ISU)公認の大会で今年で10回目。台湾の12歳、丁子涵選手は女子のアドバンスドノービスクラスに出場した。同クラスに出場したのは33選手。
 
20日のショートプログラムで丁選手は、映画『ハリー・ポッター』の音源を編集した曲で演技し、45.09点でトップに立った。そして21日夜(現地時間)に行われたフリースケーティングでは日本のアニメ映画『猫の恩返し』の音楽に乗って素晴らしい演技を見せ、出場選手中最高の80.41点をマークして優勝した。今大会におけるショートとフリー、そして合計125.5点はいずれも自己ベストを更新。会場には他国と同様に中華民国の国旗が掲げられ、表彰式では中華民国(台湾)の「国旗の歌」が放送された。
 
丁選手はダブルアクセル(2A)の習得に1年間費やした。「あの1年は、一体いつになったら出来るようになるのかと思っていた」と話す丁選手は、それでもある日突然成功。彼女の言い方によると、「小さな女の子にとっての壁を乗り越えた」ことで、ダブルアクセルは今では彼女のプログラムで最も容易なジャンプになった。
 
今後の計画はまず、3回転-3回転のコンビネーションジャンプ2種類を練習することで、長期的には世界選手権やグランプリシリーズなど、世界の主な大会に出場することを目指す。そして丁選手は、「最終目標は2022年の冬季オリンピック、北京大会だ」と話している。丁選手があこがれるのは、現在男子世界ランキング1位の羽生結弦選手(日本)。特に羽生選手のフリープログラム、「Hope and Legacy」が大好きで、自分にとっての目標と位置づけると共に、いつか羽生選手本人に会ってみたいと夢見ている。
 
丁選手は2016年のアジアフィギュア杯(フィリピン・マニラ)女子ベーシックノービスAクラスで銅メダルを獲得、昨年にはタイのバンコクで行われた「シー・フィギュアスケート・オープン・チャレンジ大会(SEA FIGURE SKATING OPEN CHALLENGE)」のアドバンスドノービスに出場して優勝しており、今後も国際大会での経験を積んでいくことにしている。
 
 

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