娯楽・文化施設業界の国際非営利団体「テーマ・エンターテインメント協会(Themed Entertainment Association、TEA)と米コンサルティング会社AECOMが共同でまとめて近日発表した「テーマパークと博物館レポート」で、世界各地の博物館の2017年の延べ来場者数ランキングが報告された。
台湾からは、アジア・太平洋地域ランキングにおいて4つの博物館がランク入りした。今回ランク入りしたのは、 国立故宮博物院(台湾北部・台北市)、国立自然科学博物館(台湾中部・台中市)、国立台湾科学教育館(台湾北部・台北市)、国立科学工芸博物館(台湾南部・高雄市)。
国立故宮博物院の昨年の来場者数は、延べ約443万人で、同レポートの世界ランキングで13位、アジア・太平洋地域ランキングで3位となった。前年と比較すると世界ランキングは1ランク後退し、来場者数も前年比約23万人減少した。
そのほか、国立自然科学博物館の来場者数は延べ311万人、国立台湾科学教育館は延べ286万人、国立科学工芸博物館は延べ198万人で、アジア・太平洋地域ランキングでは、それぞれ9位、12位、20位だった。
2015年まで、同レポートの世界の博物館来場者数ランキングで4年連続トップを誇った仏ルーブル美術館は、2017年の来場者数が延べ810万人で、前年から10%近く増加、再びトップの座についた。
中国大陸・北京の中国国家博物館は、同レポートの2016年ランキングでは、ルーブル美術館を抜いて1位となったが、2017年の来場者数は延べ800万人で、2位に後退した。
3位は、米ワシントンの国立航空宇宙博物館と米ニューヨークのメトロポリタン美術館。それぞれ2017年の来場者数は延べ700万人だった。
同レポートによると、2017年の博物館来場者数は世界的に見ても大きな増減はみられなかった。上位20位までにランク付けされた博物館の延べ来場者数は平均で前年比0.2%増と大幅な変化はなかった。上位20位までの博物館の2017年の総来場者数は合計で延べ1億800万人。