2024/05/07

Taiwan Today

政治

2016年台北市生産額は7.3兆台湾元、全体の2割超え

2018/06/20
台北市は重要な政治・経済の中心地として大きな役割を担い、その生産額も2016年は7兆台湾元を超え、各県市の中でトップだった。(文化部文化資産局サイトより)

行政院主計総処(日本の総務省統計局に相当)による台湾経済の国勢調査「工商普査」の初期段階の統計で、2016年の台湾北部・台北市の生産額が7兆3,000億台湾元(約26兆4,000億日本円)に達し、台湾の各県市でトップ、台湾の生産額全体の23.2%を占めることがわかった。うち金融業の貢献が最も高かった。

 

主計総処が発表した2016年「工商普査」の初期段階の統計によると、2016年の台湾全域の工業およびサービス業の生産額は、31兆4,000億台湾元(約113兆6,000億日本円)に上った。県市別では、台北市の生産額が7兆3,000億台湾元でトップ、台湾中部・台中市と台湾北部・新北市がそれぞれ3兆7,000億台湾元(約13兆4,000億日本円)でともに2位、ついで3兆6,000億台湾元(約13兆日本円)だった台湾南部・高雄市と台湾北部・桃園市が続いた。上位5都市の生産額合計は全体の約69%を占めた。

 

主計総処は台北市について「重要な政治・経済の中心地として、サービス業が特に好調だ。さらに金融サービス業の発展が最も著しく、金融サービス業の生産額は1兆4,000億台湾元(約5兆日本円)に及び、台北市生産額の18.9%を占めた。また、台北市の金融サービス業の生産額は台湾全域の同産業生産額の74.5%となり、台北市が主要な市場となっていることがうかがえる」と説明した。

 

新北市の主力産業は、パソコン、電子製品、光学製品の製造業。2016年の同市でのこれらの産業の生産額は6,430億台湾元(約2兆3,467億日本円)だった。

 

台湾中部地区は、台湾の機械産業の重要拠点だ。近年では、科学園区(サイエンスパーク)の規模拡大により、ハイテク産業のクラスターが形成された。台中市では、電子部品製造業と機械設備製造業の生産額が、それぞれ4,176億台湾元(約1兆5,100億日本円)と3,506億台湾元(約1兆2,700億日本円)となり、2つの合計で台中市生産額の2割を占めた。

 

また、2016年の生産額の割合を地域別でみると、北部が17兆6,000億台湾元(約63兆7,000億日本円)で全体の56.1%、中部は21.7%、南部が21.3%、東部はわずか0.7%だった。主計総処は、地域ごとの生産額からも、台湾北部が中南部より多く、西部が東部より多いという、台湾の現在の産業発展の状況がうかがえるとした。

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