2024/05/01

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台北市立交響楽団、一般公募で台湾の歌曲を使った歌劇に挑戦

2018/06/21
2019年で創立50周年を迎える台北市立交響楽団(TSO)は、台湾の歌曲(リート)を主軸にした「中文芸術歌劇(=中国語オペラ)」の脚本を一般公募する。これまで、海外の歌曲を使った歌劇を制作したことはあるが、台湾の歌曲を使ったオリジナルの歌劇を制作するのは初めて。完成した作品は2019年に上演する。写真は脚本募集のポスター。(台北市立交響楽団サイトより)
2019年で創立50周年を迎える台北市立交響楽団(TSO)は、台湾の歌曲(リート)を主軸にした「中文芸術歌劇(=中国語オペラ)」の脚本を一般公募する。これまで、海外の歌曲を使った歌劇を制作したことはあるが、台湾の歌曲を使ったオリジナルの歌劇を制作するのは初めて。完成した作品は2019年に上演する。
 
台北市立交響楽団は20日に開催した記者会見で、オリジナル歌劇の創作に力を注ぎ、台湾ならではの名作を作り上げ、創作の情熱を燃やすことが狙いだとした上で、「若い人たちのアイディアに期待している。芸術性を持ち、且つ観客に好まれる歌劇を作り出して欲しい」と呼びかけた。
 
採用された脚本は2019年、台北市(台湾北部)の中山堂で上演される。中山堂のコンサートホールはそれほど大きくないため、マイクを使わないベルカント唱法で歌うことになる。1607年にクラウディオ・モンテヴェルディが作曲した『オルフェオ(L'Orfeo)』を、わずか37名からなる管弦楽編成で上演したと言われるイタリア歌劇の前身を手本とする。
 
台北市立交響楽団はすでに、台湾の歌曲61曲をまとめたデータベースを構築している。その中には李抱忱(1907-1979年)が作曲した『你儂我儂』、趙元任(1892-1982年)の『教我如何不想他』、劉雪庵(1905-1985年)の『追尋』、呂泉生(1916-2008年)の台湾語歌謡『杯底不可飼金魚』、『搖嬰仔歌』などが含まれている。
 
公募はすでに始まっている。一次審査(締切7月31日)では脚本の概要を募集し、審査に通過した参加者のみ二次審査に進み、12月31日までに完成させた脚本を提出する。台北市立交響楽団が提供する歌曲データベース「中文芸術歌曲資料庫」から少なくとも15曲を選び、歌劇の脚本を執筆する。題材は限らない。
 

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