米国のアカデミー賞の主催者である米国の映画芸術科学アカデミー（The Academy of Motion Picture Arts and Sciences）が25日（現地時間）、第91回アカデミー賞の審査員リストを発表した。中華民国（台湾）出身の映画人としては、俳優の金城武さん、『臥虎蔵龍（邦題：グリーン・デスティニー）』の脚本家、王蕙玲（Wang Hui Ling）さん、『沈黙（邦題：沈黙－サイレンス）』で美術監督を務めた黄文英（Hwarng Wern Ying）さん、映画監督のシルヴィア・チャン（張艾嘉）さんが選ばれた。新たな審査員は氏名と共に、それぞれの代表作2作品が紹介されている。
デザイナーとして審査員に選ばれた黄文英さんについて映画芸術科学アカデミーは、マーティン・スコセッシ監督が台湾で撮影した映画『沈黙－サイレンス』と、台湾の映画監督、ホウ・シャオシェン（侯孝賢）監督がメガホンをとり、黄さんがプロデューサーを務めた、『最好的時光（邦題：百年恋歌）』が紹介された。また、ライターとして審査員に選ばれた王蕙玲さんは、台湾出身のアン・リー監督による『臥虎蔵龍』、及び『夜奔（邦題：夜に逃れて）』が挙げられている。
金城武さんとシルヴィア・チャンさん、香港の俳優のアンディ・ラウ（劉徳華）さんは俳優として審査員に。金城武さんの代表作として映画芸術科学アカデミーは、『赤壁（邦題：レッドクリフ）』と『十面埋伏（邦題：LOVERS）』を紹介。シルヴィア・チャンさんの代表作は、監督と主演を務めた『相愛相親』と『20 30 40（邦題：20.30.40の恋）』。そして、アンディ・ラウさんは『無間道（邦題：インファナルアフェア』と『十面埋伏』となっている。
今年、新たに審査員に選ばれたのは59カ国の928人。そのうち有色人種が38％、女性は49％に達した。