台湾・フランス高等教育フォーラムには、教育部(日本の文部科学省に類似)の国際及び両岸教育司の畢祖安司長を団長として、財団法人高等教育国際合作基金会の蘇慧貞董事長(会長)、大学の学長9名、副学長24名および国際事務主管を引率して出席した。全体では台湾とフランスあわせて104校、約200名が出席した。
畢祖安司長はさらに、パリ・サクレ大学およびパリ第11大学と奨学金協力協定を締結した。2019年度から2021年度まで、台湾の優秀な学生を選んでフランスで博士課程を受ける。
2017年に台湾で学ぶフランス人学生は1,687人。内訳は、学位課程が111人、その他は交換留学生、短期留学生、語学留学生など。フランスは欧州で、台湾に留学する学生が最も多い国家だ。これには、近年台湾が中国語教師をフランスの大学に派遣していることで、フランスにおける台湾に関する研究や中国語検定の実施による成果の一つだと言える。
台湾・フランス高等教育フォーラムと同時にフランス教育センターの年次総会もランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学で行われた。同大学のGuillaume Gelle学長は開幕式のあいさつで「台湾とフランスは現在、482項目の大学間の交流協定、36項目の学位相互認証協定(ダブルメジャー協定)を交わしており、その効果は衆目の認めるところだ。しかし、まだその提携分野は十分とは言えず、例えばデジタルサイエンス、スマートエンジニアリング、ライフサイエンス、医学、バイオテクノロジー、農業に関する食品科学、環境科学などの分野の提携について、今回のフォーラムを通じ、更なる提携チャンスを探る助けとなるだろう」と述べた。