2024/04/29

Taiwan Today

政治

外交部の呉釗燮部長、エルサルバドルを公式訪問

2018/07/16
外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(=大臣、右)は12日より、中華民国(台湾)と国交を結ぶ中央アメリカのエルサルバドル共和国を訪問している。写真左はエルサルバドル共和国のサルバドール・サンチェス・セレン(Salvador Sánchez Cerén)大統領。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(=大臣)は12日、中華民国(台湾)と国交を結ぶ中央アメリカのエルサルバドル共和国を訪問した。エルサルバドル共和国のカルロス・カスタネダ(Carlos Castaneda)外相代理の招きを受けたもの。エルサルバドル共和国の空港では、ハイメ・ミランダ(Jaime Miranda)外務次官が呉部長を出迎えた。
 
呉部長は現地時間13日、カルロス・カスタネダ外相代理に伴われ、エルサルバドル共和国のサルバドール・サンチェス・セレン(Salvador Sánchez Cerén)大統領に謁見した。呉部長は、サンチェス・セレン大統領の手厚いもてなしを受けると共に、1時間余りにわたり、両国の各分野での交流事業について意見交換を行った。サンチェス・セレン大統領は呉部長に対し、台湾とエルサルバドルのゆるぎない友好関係を約束すると共に、両国の5カ年計画のうち、エルサルバドル政府が重視する治安、教育、生産力向上といった分野での台湾の協力に感謝した。呉部長はこれに対し、両国の友好関係と協力関係を重視しているとの蔡英文総統のメッセージを伝えた。呉部長はまた、エルサルバドルのカトリック司祭で貧困層の人々のために立ち上がった故オスカル・ロメロ大司教の列聖式が今年10月14日に行われること祝賀する蔡英文総統の親書をサンチェス・セレン大統領に手渡すと共に、エルサルバドル国民への祝福のメッセージを伝えた。
 
呉部長はエルサルバドル到着日の午後、関連省庁の表敬訪問も行った。そのうちカルロス・カスタネダ外相代理との会談では熱烈な歓迎を受けた。カルロス・カスタネダ外相代理は、中華民国とエルサルバドル共和国の国交関係は85年に及び、その関係は良好だとした上で、二国間協力プロジェクトの優れた成果に対して謝意を表した。呉部長はこれに対し、中華民国政府は両国の友好関係を重視していると伝えた上で、エルサルバドルが長年台湾のWHA(WHO総会)、ICAO(国際民間航空機関)、気候変動枠組条約(UNFCCC)参加を支持してくれていることに感謝した。
 
オスカル・オルティス副大統領が用意した晩餐会でもてなしを受けた際、呉部長はエルサルバドルによる台湾の国際参与支持に重ねて感謝すると共に、中華民国政府が国営企業の力を借りて、農業、工業、インフラ建設等の分野で対エルサルバドル投資を強化していることを説明した。
 
呉部長はこのほか、中米統合機構(SICA)のVinicio Cerezo事務局長とも会見し、台湾とSICAの合同プロジェクトの進ちょく状況について理解を深めた。また、エルサルバドルの学生に対する本年度「台湾奨学金」(台湾の国費留学制度)の奨学金授与式を執り行ったほか、在エルサルバドル中華民国大使館を視察した。
 
中華民国とエルサルバドルは国交樹立85年を迎え、両国の関係は良好。呉部長は今回の公式訪問により、両国の実質関係を強化し、ウィン・ウィンの関係を作り上げたい考え。
 
 

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