テニスの世界4大大会の1つ、ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスで台湾の曽俊欣(Tseng Chun-Hsin、ツェン・チュンシン)さんが初優勝、16歳の曽選手は全仏オープンに続く世界4大大会連覇となった。
曽選手は6月に行われた全仏オープンジュニア男子シングルスで優勝し、ウィンブルドン選手権には第1シードで出場。イギリス時間の15日に行われた決勝戦では地元(イギリス)の16歳、ジャック・ドレイパー(Jack Draper)選手が相手という強いプレッシャーの中、ゲームカウント6-1、6-7(2-7)、6-4でドレイパー選手を降し、センターコートで優勝トロフィーを高々と掲げた。
地元の選手ということでドレイパー選手を応援する声が強い中、16歳とは思えない落ち着いたプレイを見せた曽選手は、「試合開始直後はややプレッシャーを感じたが、すぐに楽しめるようになった。相手をどう攻略するかに集中していたので、観客の声が影響することはなかった。自分の呼吸しか聞こえないこともあった」と話した。
スイスの名選手、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)選手は1998年にこの大会のジュニア男子シングルスとダブルスで優勝している。20年後にシングルスで優勝した曽選手の誕生日は奇しくもフェデラー選手と同じ8月8日。曽選手はこれについて、「こんなに良い誕生日をくれた両親に感謝しないとね」とおどけてみせた。
曽選手は今後、世界4大大会の1つ、全米オープン(米国ニューヨーク、8月下旬~)とブエノスアイレスユースオリンピック(アルゼンチン・ブエノスアイレス、10月)に出場する予定で、来年にはプロ転向を計画しているということ。