7月上旬に行われた第59回「国際数学オリンピック」ルーマニア大会で、台湾は金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得した。国際順位は6位だった。世界107カ国・地域から594人が参加する中、個人成績では国立科学工業園区実験高級中学(=高校)の王師宇さんが4位にランクインした。
国際数学オリンピックは、台湾が参加する国際科学オリンピックの中でも規模が最も大きく、競争も激しい。今年は世界107カ国・地域から594人が参加した。
台湾を代表して参加した高校生6人のうち、国立科学工業園区実験高級中学の王師宇さん、台北市立建国高級中学の鄭容涛さん、台中市立台中第一高級中学の黄維坪さんが金メダルを獲得。国立高雄師範大学附属高級中学の林庭風さんが銀メダルを、高雄市立高雄高級中学の鄭天盛さん、私立明道高級中学の施佑昇さんが銅メダルを獲得した。
台湾の国際順位は、米国、ロシア、中国大陸、ウクライナ、タイに次ぐ6位だった。台湾は1992年より国際数学オリンピックに出場している。最高成績は2014年の3位。
高校生6人のうち、国立科学工業園区実験高級中学の王師宇さんは3度目の出場。前々大会と前大会では銀メダルだったが、今年は3度目にして念願の金メダルを獲得した。飛び級をしていることから、エリートが集まる同校「科学班」(=理数科)の同級生の中では最年少だ。その中で、ずば抜けた数学の能力を発揮している。数学だけでなく、プログラム設計にも情熱を注ぐ王師宇さんは、独学でプログラム言語を研究しており、かつて国際情報オリンピックの強化候補者に選ばれたこともある。