2024/05/05

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政治

国立陽明大学、ベトナムの名門大学3校と学術交流協定

2018/07/18
国立陽明大学(台湾北部・台北市北投区)はこのほど、ベトナムのハノイ医科大学、ハノイ薬科大学、ベトナム国家大学ハノイ自然科学大学と相次いで学術交流協定を締結した。写真は17日に行われた陽明大学とハノイ医科大学、ハノイ薬科大学との協定調印式の様子。(国立陽明大学提供)
医学単科大学として知られる国立陽明大学(台湾北部・台北市北投区)は17日、ニュースリリースを発表し、ベトナムの歴史ある名門大学であるハノイ医科大学及びハノイ薬科大学の関係者が同校を訪問し、4項目の学術交流協定を締結したことを明らかにした。内容は大学交流、修士課程のダブルディグリー・プログラム、博士課程のダブルディグリー・プログラム、海外科学技術イノベーションセンター(Overseas Science and Technology Innovation Center、略称STIC)設置での協力など。18日にはベトナム国家大学ハノイ自然科学大学とも学術交流協定を締結した。
 
陽明大学は昨年、ベトナムから交換留学生32名を受け入れた。今年は現在までに、ベトナムから交換留学生31名が在籍している。また、正規留学生5名が修士課程に入学。陽明大学に在籍する外国人留学生のうち、ベトナムからの留学生は4番目に多い。
 
陽明大学はこれまでハノイ工科大学と良好な関係を築き上げていた。これに加えて、ベトナムのトップレベルの大学3校と学術交流協定を締結したことで、今後ベトナムとの学術交流が一層促進される見込み。
 
陽明大学の蔚順華国際事務長によると、同大学にやってくるベトナム人留学生の多くはバイオ医薬、微生物学、免疫学、中国医学などを学んでおり、同大学は台湾が持つ優位性を活用し、ベトナムの医学人材の育成を行っている。同大学ではこの機会に、台湾の大学生が東南アジア諸国に対する理解を深め、またこれらのベトナム人留学生が母国に帰ったあとも、台湾とベトナムの産業発展の架け橋となってくれることを期待している。
 
なお、陽明大学と台北栄民総医院(=病院)の研究者が構成する「栄陽団隊」は、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)が推進する「一国一中心」プロジェクトに参加し、ベトナムとの医療交流を強化している。「一国一中心」プロジェクトとは、中華民国政府の重点政策である「新南向政策」の一環として、台湾の6つの大型病院がチームを組み、インドネシア、インド、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシアの6カ国に医療センターを設置するというもの。陽明大学はベトナム3校との学術交流協定を通し、ベトナムの大学の教員や研究者が陽明大学の博士課程で学ぶ機会を提供する。科技部(日本の文部科学省に類似)が推進するプロジェクトに参加し、ベトナムに海外科学技術イノベーションセンター(STIC)を設置する可能性も示唆している。
 

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