2024/05/03

Taiwan Today

政治

台湾科技大学、東南アジア諸国の学生と起業ブートキャンプ

2018/07/18
国立台湾科技大学は15日から22日まで、教育部青年発展署の委託を受け、新南向政策の対象国と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施している。台湾各地の大学生のほか、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどの大学生60名が参加している。(台湾科技大学提供、中央社)
国立台湾科技大学(台湾北部・台北市大安区)は15日から22日まで、教育部(日本の文部科学省に類似)青年発展署の委託を受け、新南向政策の対象国と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施している。新南向政策とは東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの18ヶ国との幅広い関係強化を目指すもの。東南アジア諸国と台湾の大学生が、起業に関する実務的なトレーニングを受け、ピッチやデモコンテストに取り組む。学生たちからクリエイティブなアイディアを引き出し、新南向対象国とのスタートアップ人材交流を促進するのが狙い。
 
台湾科技大学は近年、国際人材の育成に力を入れている。海外の人材育成機関との協力を強化するほか、同大学が設置する創新育成中心(Business Incubation Center)を通して、スタートアップチームの国際市場開拓を支援している。台湾科技大学は台湾で最も多く留学生を受け入れている大学で、その多くが新南向対象国からの留学生。また、インドネシア、ベトナム、タイなどとも強力なコネクションを築き上げている。
 
このブートキャンプには、台湾各地の大学生のほか、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどの大学生を含め200名近くが応募。最終的に選ばれた60名が参加している。ピッチコンテストでは上位3チームを表彰し、賞金を授与する。優勝チームには賞金のほか、今後の専門サポート、スタートアップ支援基地の利用といったインセンティブが与えられる。台湾科技大学はまた、参加者のアイディアの商品化にも協力する意向で、この機会に新南向対象国の留学生が台湾で起業することを奨励する。
 
インドネシア・スラバヤにあるWidya Mandala Catholic University(WMCU)に通うEvelyn Yangさんは、このブートキャンプに参加するため、はるばる台湾にやってきた。Evelyn Yangさんは、「台湾の経済発展の経験はインドネシアにとって学ぶに値する。市場分析やマーケティング戦略、消費者との効果的なコミュニケーションなどを学び、インドネシアでの起業や就職の機会につなげたい」と期待に胸を膨らませている。
 
台湾科技大学電子系(=学科)に在籍するインドネシア人留学生のAriefさんも、「卒業後は台湾に残りたい。起業するとは限らないが、起業に関する知識と能力を身に付けられればと期待している。特にデザイン思考、商品の開発、プロトタイピングなどについては、起業だけでなく、電子分野の研究にも役に立つだろう」と話している。
 

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