2024/04/29

Taiwan Today

政治

蔡英文総統、パラグアイ共和国とベリーズへ向けて出発

2018/08/13
蔡英文総統は12日午後、中南米に位置する国交樹立国であるパラグアイ共和国とベリーズへ向けて出発した。外遊は20日まで。(総統府)
蔡英文総統は12日午後、南米パラグアイ共和国と中米ベリーズへ向けて出発した。これらはいずれも中華民国(台湾)の国交樹立国。外遊期間は12日から20日までで、総統府は今回の外遊を「同慶之旅」と名付けている。蔡総統は、出発に先立って談話を発表した。以下はその要約。
 
今回の中南米外遊の名称は「同慶之旅」である。私は中華民国(台湾)と台湾の住民を代表し、パラグアイ共和国のマリオ・アブド・ベニテス(Mario Abdo Benítez)新大統領の就任式に出席し、パラグアイ国民にお祝いのメッセージを伝える。今回の外遊ではまた、ベリーズにも立ち寄り、同国の政府要人と会見する。また、故郷を遠く離れ、台湾のために外交に尽力する同胞らを激励することになっている。
 
台湾を海外へ連れ出し、その外交空間を広げることは、総統としての私の責任だ。今回の外遊で、私たちは3つの重要なメッセージを世界へ向けて発信したいと考えている。
 
第一に、国交樹立国及び台湾に友好的な人々の、台湾支援に対する感謝の気持ちを伝えたい。今回の外遊で私たちは、私たちの国交樹立国に対してお祝いのメッセージを伝えるだけでなく、台湾の国際参与に関する彼らの長期にわたる支援に感謝の気持ちを伝えたい。今回の外遊には総統府の陳菊秘書長も同行する。私たちは米国に立ち寄り、懐かしい友人たちと再会を果たすことになっている。そして、私がパラグアイ共和国を訪問する間、陳秘書長は引き続き米国に留まり、米国在住の台湾出身者などと交流を深める予定だ。私は陳秘書長に対し、米国の各関係者の台湾支持に対して、この機会にしっかりと感謝の気持ちを伝えて欲しいと伝えてある。とりわけ、長く台湾を支持してくれている台湾及び米国の関係者が、特に外資系企業の対台湾投資を促進し、台湾の経済発展に大きく貢献していることについて感謝したいと考えている。
 
第二のメッセージは、私たちが世界へ向けて歩き出し、台湾の外交空間を広げようとしているということだ。台湾は外交上、苦境に直面している。しかし、困難に突き当たったからといって、台湾人が歩みを緩めるということはない。叩かれれば叩かれるほどそれは、次に壁を打ち破るための動力となるだけだ。外へ向かって歩き出すこと、それは私たち海洋民族の性格だ。万難を克服する、それが台湾精神だ。つまり、圧力がどれだけ大きかろうと、世界へ向けて歩き出そうとする台湾人の気持ちを封じ込めることは不可能なのだ。今回の外遊に際して、私たちは引き続き、地に足の着いた「堅実外交」と、「相互協力、相互利益」の精神に基づき、国交樹立国との関係強化に努めたい。同時に、今回の外遊で立ち寄る米国に対しても、さまざまな便宜を図ってくれたことに、とりわけ感謝したい。
 
第三は、私たちがこれからも台湾を強大にし、民主主義と自由の価値観を守るというメッセージだ。台湾を強大にすること(中国語は「壮大台湾」)は、私たちにとって変わらない施政方針だ。私の外遊期間中、政権のメンバーに対しては、引き続き行政事務に取り組み、この国が穏やかに前進するための歩みを停めることがないようお願いしている。国防部(日本の防衛省に相当)や国軍関係者に対しても、警戒を怠らず、国家の安全を守るよう指示している。台湾の安全保障を国軍に任せることに、私は非常に強い自信を持っている。外遊のたびに、私たちは世界各国に対してこう伝えている。台湾の民主主義と自由は非常に貴重なものであり、台湾は地域の平和と安定において、国際社会のために少しでも多くの努力をする考えがあることを。これこそが、台湾人が世界に向けて示す友情だ。台湾を守ることは、民主主義と自由の価値観を守ることだ。そしてそれは、私たちが世界へ向けて発信したいと考える重要なメッセージだ。
 

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