中華民国対外貿易発展協会（TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター）は16日、スポーツ産業が抱える巨大なビジネスチャンスに着目し、「台湾エクセレンス」チームを結成してドイツのベルリンマラソンに出場した。「台湾エクセレンス」チームによるベルリンマラソン出場は今年で4回目。スポーツを利用したマーケティング方式で、台湾の優良製品やスポーツ用品を海外にアピールした。なお、「台湾エクセレンス」とは、優良な台湾製品に授与される称号。
「台湾エクセレンス」チームは今年、初めて台湾とドイツの両方でランナーを募集。その結果、500名余りの応募者から、20名のランナーを厳選した。特に今年は、台湾バナナ、大同電鍋（大同公司が販売する万能電気釜）といった台湾を代表する製品や食品のコスプレをして走り、観客に台湾への認識を深めてもらった。
TAITRAはベルリンマラソンのスポンサーも務めた。これにより、同大会に出場した世界130カ国・地域以上、4万人余りのランナーに、「台湾エクセレンス」のロゴが入ったランナーバッグが配布された。
TAITRAはまた、今大会期間中、ベルリンで開催された健康に関する見本市に「台湾エクセレンスパビリオン」を設置。台湾21社によるICT、ホームケア、スポーツ・レジャー関連の商品42点を出展した。
「台湾エクセレンス」チームのランナーの一人でもあるドイツのPeterさんはこの見本市で、「台湾エクセレンス」受賞企業でもある興采実業股份有限公司（Singtex）が開発した機能性繊維「S Café」について、「S Caféは異臭を防ぎ、紫外線カットの効果もあるので、マラソンランナーに最適だ」と感想を述べた。機能性繊維「S Café」は、消臭効果を持つコーヒーのカスを繊維に練り込んだもの。また、ハンガリーからやってきたという父子は、同じく「台湾エクセレンス」受賞企業である旅趣生活有限公司（Departure International Co., Ltd）が出展する、フロント部分が取り外せるスーツケースが気に入ったという。父子は「優れたデザインで、アイディアがあり、かつ使い勝手が良い。できたらすぐに自宅に持って帰りたい」と絶賛した。