2024/05/05

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屏東県がカカオ豆品評会を開催、海外市場開拓へ

2018/09/17
屏東県産カカオ豆を使ったチョコレートが国際的に評価されており、同県ではカカオ豆の品質と風味をいっそう良くするため、初の「屏東カカオ豆風味品評会」を開催している。写真はカカオ豆の審査をする審査員たち。(屏東県内埔郷文化促進協会提供、中央社)
台湾南部・屏東県が地元で生産されるカカオ豆の品質と風味をいっそう良くするため、初の「屏東カカオ豆風味品評会(TAIWAN PINGTUNG CACAO BEAN QUALITY &FLAVOR COMPETITION)」を開催している。屏東県でカカオ豆が生産されるようになって15年。昨年には同県東港鎮にある福湾荘園(Fuwan Villa)の総料理長、許華仁さんが屏東県産のカカオを使用して制作したチョコレートが、チョコレートの世界大会「インターナショナル・チョコレート・アワード」の「アジア太平洋地区大会」で金賞5個、銀賞2個、銅賞1個を獲得、さらに同世界大会でも銅賞に選ばれた。屏東県産のカカオ豆が世界の注目を浴びるようになったことを受けて屏東県は、品質をさらに高めて海外市場の開拓につなげようと積極的な取り組みを始めた。
 
台湾では今月、「インターナショナル・チョコレート・アワード・アジア太平洋地区大会」と「屏東カカオ豆風味品評会」が相次いで行われている。いずれも台湾で開催されるのは初めて。台北市(台湾北部)では14日、「インターナショナル・チョコレート・アワード・アジア太平洋地区大会」の決勝戦と表彰式が行われた。700点あまりの作品が参加した中、台湾は65の賞を獲得。その多くは屏東県のカカオ農家とチョコレートメーカーで、許華仁さんは個人で金賞3個、銀賞6個、銅賞5個を手にした。
 
一方、「屏東カカオ豆風味品評会」には台湾、日本、韓国、フィリピン、マレーシアの審査員が屏東県のカカオ農家31チームによって生産されたカカオ豆を審査。審査員長は世界的に知られるショコラティエ、日本の土屋公二氏が務めている。
 
ビンロウと共存可能なカカオの木は年々その農園面積を広げ、屏東県でホットな新興産業となっている。屏東県は昨年初めて、「屏東精品チョコレート風味コンテスト」を開催。その後、同コンテストでの受賞作品が世界大会で次々に賞を得たことで、屏東県で作られるチョコレートの知名度が高まった。
 
「屏東カカオ豆風味品評会」の予選は15日から17日まで行われた。審査項目はカカオ豆のサイズと等級、外観と品質、発酵レベル、そしてカカオのアロマと風味。予選での上位20位が、21日に20点のチョコレート作品を制作して最終選考に臨むことになっている。
 
 

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