2024/04/29

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経済部、ネジ・ナットの生産高と輸出額が過去最高と予測

2018/09/18
経済部(日本の経済産業省に相当)は17日、台湾におけるネジ・ナットの生産高と輸出額はいずれも今年、過去最高を更新するとの見通しを発表した。写真は中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が主催する「台湾国際ファスニング見本市」の様子。(台湾国際ファスニング見本市サイトより)
台湾のメーカーは、ネジやナットの高付加価値化を積極的に進めている。これらは、航空宇宙産業、自動車、医療分野で応用され、輸出向けの平均単価を押し上げている。経済部(日本の経済産業省に相当)は、今年のネジ・ナットの生産高と輸出額はいずれも過去最高を更新すると予測している。
 
世界的な景気の回復と、国際市場における原料価格の上昇を受け、台湾におけるネジ・ナットの生産高は昨年以降、再び成長に転じている。昨年の生産高は1,297億台湾元(約4,700億日本円)で過去最高となった。これに加え、高付加価値化で商品価格が上昇していることから、今年上期の生産高は昨年同期比15%増加の累計695億台湾元(約2,500億日本円)に達している。経済部統計処が17日に発表した統計によると、今年、台湾におけるネジ・ナットの生産高は1,400億台湾元(約5,000億日本円)を突破し、過去最高を更新する見込み。
 
台湾で生産されるネジ・ナットは大部分が輸出されており、直接輸出が占める比重は80%を超えている。
 
海外市場における台湾製ネジ・ナットのシェアを見ると、今年上期、米国におけるシェアは32%でトップを占めた。米国が輸入する海外製のネジ・ナットのシェアは、台湾がトップ、2位以下は中国(25.8%)、日本(11.5%)となっている。欧州連合(EU)市場でも、台湾がトップの25.4%を占め、次いで中国(19.4%)、米国(13.2%)の順。
 
台湾製ネジ・ナットにとって最大の輸出先は米国で、今年1~8月の対米輸出額は昨年同期比15.8%増えて11.5億米ドルに達した。輸出全体に占める比重は37.3%を占めた。次いで多かったのはドイツ(9.9%)で、同24.2%の増加となった。このほかの輸出先であるオランダ、日本、カナダなどについても、昨年同期に比べて2ケタ成長となっている。
 
経済部統計処によると、今年1~8月のネジ・ナットの輸出額は30.8億米ドルで、今年通年では45億米ドルを突破し、再び過去最高を更新する見通し。
 

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