2024/05/02

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政治

台湾のスマート図書館システム、マレーシアへ

2018/09/21
マイタックと欣邁科技の提携で、マレーシアの図書館には台湾のスマート図書館システムが導入される。(中央社)
台湾の情報機器メーカー、神通資訊科技(マイタック、MiTAC Information Technology Corp)とマレーシアの欣邁科技(Synvest Technology Sdn. Bhd.)は19日、台湾・マレーシア産業フォーラムにおいて提携覚書を締結した。台湾の「スマート図書館」の管理システムを引用して、マレーシアの大きな図書館に導入し、図書館の管理品質と図書の貸し借りの利便性を向上させる狙いだ。
 
マイタックは、19日に行われた台湾・マレーシア産業フォーラムにおいて「IDSmart Libraryというスマート図書館管理ソリューションを提供して以降、既に台湾の各県市および大学の図書館では広く導入されている。また日本、タイ、フォリピンとも導入に関して商談を行っている」と述べた。
 
欣邁科技は今回の提携について「マイタックと共同でマレーシアの市場開拓をしていくことはとても喜ばしい。公立や私立あるいは大学の図書館のニーズに合わせ、スマート時代におけるシステムを構築し、図書館サービスの品質向上につながるよう期待している。また、携帯電話を手放さない人たちにも再び読書の楽しみを知ってもらいたい」との意気込みを示した。
 
欣邁科技はまた、今回導入される「図書消毒機」について言及、わずか数秒で貸出前あるいは返却後の本を消毒できる機械だけでも革命的だと強調した。欣邁科技はさらに、マイテックのスマート輸送やスマート物流などの優れた先端技術をマレーシアの商工業にも導入したい考えを示した。これは今後双方で提携できる分野でもあるという。
 
マイテックは台湾でも著名な情報通信技術分野における研究・開発およびサービス提供を行う企業だ。同社が開発したスマート図書館管理ソリューション、IDSmart Libraryは台湾各地(北部・新北市図書館、淡江大学図書館など)の大規模な図書館で導入されている。IoT(モノのインターネット)と近距離無線通信技術RFIDを結合したスマート図書館では、図書の貸し借りなどの作業量を減らし、24時間自動で図書を選んで借りられるほか、本棚のスマート化、顔認証による貸し出しシステム、図書消毒機などがある。さらに台北市都市交通システム(MRT)の駅には「スマート図書貸出ステーション」も設置した。読書愛好家たちにスマート時代にふさわしい便利で斬新なサービスを提供している。

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