2024/05/02

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双十国慶節祝賀式典で初、ベトナム出身「新住民」が司会

2018/10/11
10日に行われた双十国慶節祝賀式典では、多様性を持つ台湾の社会の象徴として、テレビ局のアナウンサー3名(それぞれ閩南、客家、先住民族の出身)と並び、ベトナム出身の「新住民」であるグエン・トゥハン(阮秋姮)さん(右)が司会を務めた。写真左は客家テレビ局のアナウンサー、向盛言さん。(聯合報)
10日に行われた双十国慶節祝賀式典では、多様性を持つ台湾の社会の象徴として、テレビ局のアナウンサー3名(それぞれ閩南、客家、先住民族の出身)と並び、ベトナム出身の「新住民」であるグエン・トゥハン(阮秋姮)さんが司会を務めた。「新住民」とは、婚姻のために台湾に移り住んだ東南アジア出身者やその子女を指す。双十国慶節祝賀式典で「新住民」が司会を務めるのは初めてのこと。
 
グエン・トゥハンさんは27歳。外国人労働者として台湾で働く母親を頼り、8年前に台湾に留学。今年、台湾人の男性と結婚した。中国語が流暢なことに加え、その美貌から、今年の祝賀式典の「目玉」の一つとして注目されていた。
 
司会という大役を務めたグエン・トゥハンさんは、「このように大きなイベントの司会を引き受けるのは初めてのことで、今日のために皆で1か月間、練習を重ねてきた。自分が話す中国語が伝わるか心配で、緊張した日々を送ってきた」と明かした。
 
中国語に不安があったとは言うものの、ステージでは安定した様子を見せ、客家テレビ局のアナウンサーである向盛言さんと息の合った司会で無事大役を果たした。グエン・トゥハンさんは、「今日は向盛言さんとの息もぴったりで、モニター上では2人とも楽しそうに見えた。向盛言さんから『ベトナムなまりの中国語は、あなたの特徴だ』と励まされた」などと話した。
 
双十国慶節祝賀式典の司会台に初めて上がった「新住民」ということについては、「自分はとてもラッキーだと思う。多く人から励ましのメッセージをもらった。ベトナム人だけでなく、インドネシアや台湾の友達からも応援してもらい、とてもうれしかった」とコメント。今回のことで「新住民」への関心が高まったことだけでなく、台湾のさまざまなエスニックグループが交流を深めるチャンスになったと信じていると述べた。
 
「台湾の人々の多くはまだ、あまりベトナムのことを知らない。祝賀式典のニュースを見て、もっとベトナムのことを知りたいと思う人が増えたとしたら、とてもいいことだと思う」と話すグエン・トゥハンさん。今後も一人の民間人として、ベトナムと台湾の交流促進に取り組んでいきたいと意気込む。
 

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