国際刑事警察機構(ICPO)、いわゆるインターポールの第87回年次総会が11月18日から21日までアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われる。内政部警政署(日本の警察庁に相当)刑事警察局の蔡蒼柏局長はすでに、ICPOのユルゲン・ストック事務総長に書簡を送り、オブザーバーの身分での出席を申請すると共に、I-24/7システム(INTERPOL Global Communications System 24/7)や訓練活動を含むICPO関連の会議、メカニズム、活動などに台湾が有意義な参与ができるよう求めた。この書簡は9月17日、仏リヨンにあるICPO本部に届けられた。
中華民国(台湾)は2016年より、ICPOへの参加を求めてきた。政府の不断の努力の結果、近い理念を持つ多くの国々が台湾の立場を理解し、支持するようになっている。これは、台湾のICPO参加を後押しする大きな原動力となっている。
外交部(日本の外務省に相当)は引き続き内政部警政署などの関連省庁と緊密に連携し、ICPOが台湾の有意義な参与に対して実務的且つ現実的な判断を下すよう働きかける。これにより、国境を越えた犯罪を世界各国が共同で取り締まり、世界のセキュリティー・ネットワークに抜け穴を生み出さないことを目指す。
ICPOは1923年9月に設立された。現在、加盟する国・地域は192に達する。世界各国の警察機関の相互協力の確保と促進を目指す、国際連合に次ぐ第2の政府間国際組織。世界の警察組織が共同で国際犯罪の対応や防止に取り組むための、最重要かつ最大の協力プラットフォームでもある。