台湾証券交易所(TWSE、台湾証券取引所)傘下の台湾指数株式会社(Taiwan Index Plus Corporation)が韓国の韓国取引所(KRX)と共同で開発した、「台韓ITインデックス(Korea/TaiwanIT Premier Index,ITP Index)」が世界で存在感を示している。フランスの投資銀行グループ、ナティクシス(Natixis)は同インデックスと連動した指標連動証券(ETN)、「Natixis台韓ITインデックスETN」を発行、15日にユーロネクストへの上場を果たした。
このETNは、フランスで二番目に大きい投資銀行グループが発行し、「台韓ITインデックス」の米ドル建てトータルリターン・ネット・インデックスをフォローする10年満期のインデックス連動型投資商品であり、戦略的な運用やアービトラージにも使える財テクツール。「トータルリターン・ネット・インデックス」は配当を再投資する上で税金相当分を差し引いて再投資した場合のリターンを示す。
台湾指数株式会社によれば、「台韓ITインデックス」はすでに今年6月11日、台湾と韓国の証券取引所で同時に上場投資信託(ETF)となっており、「Natixis台韓ITインデックスETN」は同インデックスとリンクした三つ目の上場商品。欧州では初の上場商品であり、同インデックスが世界における台湾と韓国のIT産業の実力を反映できることを示している他、インデックス型の投資商品というアドバンテージにより、欧州の投資家たちに、台湾と韓国のIT産業に一度に投資出来る機会を提供する。台湾指数株式会社はまた、同商品によって世界的な投資資金を台湾の株式市場に呼び込めるよう期待している。