2024/05/06

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世界経済フォーラム、140カ国・地域の競争力で台湾は13位

2018/10/17
世界経済フォーラム(WEF)は17日、140カ国・地域の競争力を順位付けした2018年版『世界競争力ランキング』を発表した。台湾の順位は世界13位、アジアではシンガポール、日本、香港に次ぐ4位となった。写真は台湾の評価を示すグラフ。(世界経済フォーラムサイトより)
スイス・ジュネーブに本部を置く世界経済フォーラム(WEF)は17日、140カ国・地域の競争力を順位付けした2018年版『世界競争力ランキング』を発表した。台湾の順位は世界13位、アジアではシンガポール、日本、香港に次ぐ4位となり、韓国やニュージーランドを上回った。同報告はまた、台湾をドイツ、米国、スイスと並ぶ世界4つの「super innovators(スーパー・イノベーター)」と評価した。
 
WEFによると、今年度の『世界競争力ランキング』は国際競争力指標4.0(GCI4.0)と呼ばれる新しい評価基準を採用。競争力の定義を見直し、指標の内容や算出方法などが従来と異なることから、これまでの順位と比較することはできないと指摘している。
 
今年度の『世界競争力ランキング』は、「環境の利便性(Enabling Environment)」、「ヒューマン・キャピタル(Human Capital)」、「市場(Markets)」、「イノベーション・エコシステム(Innovation Ecosystem)」の4つの構成要素からなる12の柱項目について評価点(スコア)を算出し、各国を順位付けた。
 
12の柱項目の一つである「技術革新能力(Innovation capability)」で、台湾はアジア諸国のトップである80.8点を獲得した。評価対象となった140カ国・地域の中央値は36点(100点満点)で、全体の4分の3に相当する国・地域の評価点が50点以下という結果だった。これはまた、12の柱項目の中で最も平均点が低い項目となった。
 
WEFによると、この調査結果は、イノベーションの拠点となりうる国はそれほど多くないことを示している。「技術革新能力」の評価点が80点を超えたのはドイツ、米国、スイス、それに台湾の4カ国のみで、報告書ではこれらを「super innovators(スーパー・イノベーター)」と称して高く評価している。
 
台湾の経済政策の策定などを担う国家発展委員会はこの結果について、現政権が取り組むスタートアップの投資環境改善や、経済発展の重点として掲げる「5+2イノベーション産業(「グリーンエネルギー」、「スマート機械」、「バイオ医薬品」、「アジアのシリコンバレー計画」、「国防」の5つの産業に、「新農業」と「循環型経済」の2つを加えたもの)政策が効果を上げているものと指摘している。
 
このほか台湾は、「マクロ経済の安定(Macroeconomic stability)」、「金融システム(Financial system)」などの指標も評価点が高かった。特に「マクロ経済の安定」の評価点は100点で世界1位となった。これは主にインフレーションやデット・ダイナミックス(debt dynamics)の比率変動が良好だったためで、これらの指標でも台湾は世界1位になっている。
 
「金融システム」は世界7位と評価された。これは、台湾の不良債権率、保険料の対GDP比、バフェット指数、中小企業融資などの項目の評価がいずれも好調だったため。
 
国家発展委員会は、WEFの『世界競争力ランキング』は国家経済の健康診断と言うことができると指摘している。
 

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