2024/05/08

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台湾中油公司、インドネシアにナフサ分解プラント建設へ

2018/10/17
台湾の国営石油会社である台湾中油公司とインドネシアの国営石油会社プルタミナが今月11日、ナフサ分解プラントの建設で協力することを盛り込んだ協力意向書(MOU)に署名していたことが明らかになった。投資額は約2,000億台湾元。写真右は台湾中油公司の戴謙董事長(=会長)、左はインドネシアの国営石油会社プルタミナのニッケ・ウィドヤワティ(Nicke Widyawati)代表取締役社長。(台湾中油公司提供、中央社)
台湾の国営石油会社である台湾中油公司とインドネシアの国営石油会社プルタミナが今月11日、ナフサ分解プラントの建設で協力することを盛り込んだ協力意向書(MOU)に署名していたことが明らかになった。投資額は約2,000億台湾元(約7,200億日本円)。インドネシアのどこに建設するかは未定。建設の可能性について評価を行った後、2019年上半期にも投資計画書を完成させる予定。署名式にはインドネシアの経済担当大臣も立ち会ったという。
 
インドネシアには現在、ナフサ分解プラントは存在せず、台湾中油公司の投資計画が成功すれば、インドネシアにとって初めてのナフサ分解プラントとなる。インドネシアは人口が多いことから、石油化学製品の需要が大きい。計画の具体的な内容は明らかにされていないものの、生産能力は少なくとも100万トンに達する見込み。
 
台湾中油公司の関係者は、今回の対インドネシア投資は石油化学工業の最も川上の原料となるナフサ分解プラントの建設であり、これが川中・川下の業者のインドネシア進出をけん引し、石油化学工業のサプライチェーンの発展につながる可能性もあると指摘している。
 
なお、現時点の構想では、台湾中油公司とプルタミナが各45%を出資し、残る10%を台湾または海外の石油化学工業の川中・川下企業が出資する予定。
 

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