2024/05/03

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文化の新ランドマーク、台南市美術館1号館がソフトオープン

2018/10/22
台南市における文化の新たなランドマークとなる台南市美術館1号館が21日にソフトオープン。官民の協力で豊富な収蔵品が集まった。12月には2号館も開館する。写真は1号館。(台南市美術館ウェブサイトより)
台湾南部・台南市における文化の新たなランドマークとなる台南市美術館1号館が21日にソフトオープンした。ソフトオープン期間には寄贈された収蔵品の特別展である「相挺Your Support」、建物の修復に関する特別展の「体趣」、収蔵品の修復を紹介する「修復記事」を開催する。
 
台南市の李孟諺代理市長によると、台南美術館の設立は三つの特殊な意義を持つ。第一に、かつて「台南州警官官署」だった歴史ある建築物を再生して新たな命を吹き込んだこと。第二に、官民の協力により豊富な収蔵品が集まったこと。2,000点あまりの収蔵品のうち大部分は民間の有志らによって寄贈されたものだという。とりわけ大ホールで展示されている顔水龍のモザイク作品は日本のコレクターが自発的に台南市と接触、台南市文化局の葉澤山局長が自ら訪日して交渉し、収蔵を実現したもの。
 
第三の意義は、台南市美術館が「古跡蛋黄区(古跡卵黄エリア)」に位置すること。周辺には文学館、孔子廟、地方法院(裁判所)、愛国婦人館など、台南市の文化施設や先人の残した貴重な資産が集中している。台南市美術館がここにあることで相乗効果が生まれるのだという。台南市美術館の陳輝東董事長(理事長)は、8年にわたって様々な問題や困難を克服し、開館にこぎつけたとして関係者たちに感謝した。
 
台南市美術館1号館は古跡棟の他、後ろに新たな建物を増設して大型の展示スペースとしている。この部分の天井高は国際規格を満たす5.5m。1階と2階は展示と荷卸しのスペースとし、3階は修復室として使用する。
 
台南市美術館は台南市中西区南門路にある1号館が21日に先行してソフトオープン。今年12月15日には1号館(前身は台南警察署)と2号館(公十一公園跡地に新たに建設)が正式にオープンするということ。
 
 

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