2024/05/07

Taiwan Today

政治

国家図書館、タイ初の「台湾漢学リソースセンター」設置

2018/11/01
国家図書館は10月30日、タイのチュラーロンコーン大学図書館のAmorn Petsom館長と協力協定書に調印すると共に、「台湾漢学リソースセンター」の開幕式を行った。写真左は国家図書館の曽淑賢館長、右はチュラーロンコーン大学図書館のAmorn Petsom館長。(国家図書館サイトより)
国家図書館は10月31日に発表したニュースリリースで、同月30日にタイのチュラーロンコーン大学図書館のAmorn Petsom館長と協力協定書に調印すると共に、「台湾漢学リソースセンター(Taiwan Resource Center for Chinese Studies、TRCCS)」の開幕式を行ったことを明らかにした。台湾の政府が掲げる新南向政策(ASEAN諸国、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含めた18カ国の関係強化を図る政策)にとって、指標的な意味を持つ。
 
国家図書館は2012年より、米国やロシアの著名な大学との協力を皮切りに、海外の主要大学や研究機関に「台湾漢学リソースセンター」を設置。さまざまな学術資源を提供することで、台湾の研究者の研究成果を海外で発表するなど、海外の漢学研究や台湾研究との協力体制強化を図っている。タイのチュラーロンコーン大学を含めると、海外に設置する「台湾漢学リソースセンター」はこれで28か所となった。東南アジアではベトナム、マレーシアに続く3か所目であり、タイでの設置はこれが初めて。
 
チュラーロンコーン大学はタイ屈指の大学で、その図書館にはタイの重要な資料や文献が所蔵されている。台湾の国家図書館は今後、658種、737冊の漢学研究及び台湾研究に関する書籍、デジタルアーカイブ資源などを提供し、タイの学術機関が研究に役立てられるようにする。
 
また、国家図書館は近く、チュラーロンコーン大学で「儀泰萬千-台湾記憶中的泰国(台湾の記憶の中のタイ)」と題する展示を行う。テーマ別に8つのエリアに分け、400年余りの時代をまたぐ書籍107冊の展示を通して、台湾の人々の記憶の中にあるタイの姿を浮き彫りにする。
 

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