2024/04/28

Taiwan Today

政治

国立中興大学、アジア太平洋農業研究機関協議会とMOU

2018/12/18
国立中興大学(台湾中部・台中市)は17日、アジア太平洋農業研究機関協議会(APAARI)とMOUに調印した。同大学は台湾で初めてARAARIと正式な協力関係を持つ研究機関となった。双方は今後、アジア太平洋地域の農業の発展とイノベーションを共同で推し進める。写真左から2人目は中興大学の薛富盛校長。(中興大学提供、中央社)
国立中興大学(台湾中部・台中市)は17日、アジア太平洋農業研究機関協議会(APAARI)とMOUに調印した。中興大学によると、同大学は台湾で初めてARAARIと正式な協力関係を持つ研究機関となった。双方は今後、アジア太平洋地域の農業の発展とイノベーションを共同で推し進める。
 
アジア太平洋農業研究機関協議会はタイ・バンコクに事務局を置く。アジア太平洋地域の農業技術の発展と協力展開を目標に掲げ、最高意思決定機構である総会を2年毎に開催している。台湾は正式会員として参加している。
 
アジア太平洋農業研究機関協議会は国連食糧農業機関(FAO)アジア・太平洋地域事務所の協力を受けて発足したもの。台湾は1999年に会員となった。アジア太平洋地域における農業分野の重要な組織の一つであり、農業分野の重要課題をテーマにした国際シンポジウム、人材育成講座の開催、刊行物の出版などを継続して行い、知識や経験の共有を進めながら、その重要性と影響力を増している。
 
アジア太平洋農業研究機関協議会は、アジア太平洋地域において持続可能な農業(サステイナブル・アグリカルチャー)を促進するため、「2030ビジョン」を設定している。そのうちの大きな目標の一つが、アジア太平洋地域に5つの会員組織が主催する「Center of Excellence(COE)」を設置するというもの。現在、参加を予定しているのはマレーシア、インド、台湾で、そのうち台湾は中興大学の構内に「APAARI COE」を設置することを検討している。
 
「APAARI COE」の主要な業務は、アジアの農業機関による「資源の共有」を実現すること。また、アジア太平洋地域における研究及びイノベーションを強化し、持続可能な農業の発展を促進する。さらに、太平洋地域のバリューチェーンを利用して、アジアの農家の生産能力及びマーケティング能力の強化に協力する。
 
台湾の政府は近年、東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアを含む18カ国との幅広い関係強化を目指す「新南向政策」を積極的に推進している。先日、APAARIの事務局長が台湾を訪れた際、中興大学の強みである農業研究の成果に対して強い印象を持ち、それが今回のMOU調印につながった。双方は今後も詳細について話し合いを進め、「APAARI COE」の共同設立を目指す。
 

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