2024/05/05

Taiwan Today

政治

台北国際ブックフェアの受賞作品発表、幾米さんなど受賞

2019/01/14
台北書展基金会はこのほど、2月12日に始まる台北国際ブックフェアに先がけ、すぐれた書籍作品と書籍デザインに贈られる「2019台北国際書展大奨・金蝶奨」の受賞者を発表した。(文化部ニュースリリースより)
台北国際書展(台北国際ブックフェア)を主催する財団法人台北書展基金会はこのほど、2月12日に始まる台北国際ブックフェアに先がけ、すぐれた書籍作品と書籍デザインに贈られる「2019台北国際書展大奨・金蝶奨」の受賞者を発表した。今回のテーマは「読書正好(読書はちょうどいい)」で、反対から読むと「好正的書(すばらしい本)」となり、「大家一起来読(みんなで読もう)」と組み合わせてPR。主催者は見本市や賞を通じ、よりよい読書の習慣をさらに根付かせたいとしている。
 
小説部門の審査員、宇文正さん(作家)は、小説部門にノミネートされた作品は今回、香港の作家が過去最多の水準だったと述べ、ファンタジーのほか、若い人の作品も多くいずれも今後が期待されると説明した。
 
非小説部門の審査員、張惠菁さん(作家)は、「非小説」とはフィクション以外のジャンルで、よりリアルな世界に近く、観察でもあり真相解明でもあると指摘。世界に対する知識の空白を埋めてくれるだけでなく、話すべきこと、知るべきことを追究するもので、これが評価にも影響したと述べた。
 
同賞は一昨(2017)年11月1日から昨(2018)年10月31日の間に台湾で初出版された中国語の作品が対象。小説部門は66点、非小説部門は260点、新たに設けられた児童・青少年部門は235点、編集部門は63組がエントリー、二次にわたる審査を経てノミネート作品が絞られ、その中から以下の作品が大賞に選ばれた。児童・青少年部門は初開催ながら応募は好調だった。
 
小説部門:董啓章『愛妻』、張貴興『野豬渡河(河を渡る野豚)』、駱以軍『匡超人』(匡超人は中国18世紀の小説『儒林外史』に登場する挙人)。
非小説部門:陳昭如『幽黯国度:障礙者的愛與性(ほの暗い国:障がい者の愛と性)』、阿溌『日常的中断:人類学家眼中的災後報告書(日常の中断:人類学者がみた災害後のレポート)』、謝凱特『我的蟻人父親(蟻のような私の父)』。
児童・青少年部門:陳俊堯、FOREST『値得認識的38個細菌好朋友(知っておいたほうがいい38の細菌)』、湯姆牛『芸術家阿德(芸術家の徳ちゃん)』、幾米『不愛読書不是你的錯(本好きじゃないのは君のせいじゃない)』。
編集部門:八旗文化・王家軒『美国的反智傳統(アメリカの反知性主義)』など。
『2019金蝶奨-台湾出版設計大奨(台湾出版デザイン大賞)』:金奨:黄博志『五百棵檸檬樹(500本のレモンの木)』。銀奨:霧室、黃瑞怡、彭禹瑞『気味島(においの島)』。銅奨:劉銘維『台湾総督府工業研究所』。

ランキング

新着