2024/05/07

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政治

新興経済体大学ランク、国立台湾大学が10位

2019/01/16
英日刊紙タイムズが発行する高等教育情報誌、ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーションが15日に発表した2019年新興経済体大学ランキングで国立台湾大学は、昨年に引き続き10位となった。(中央社)
英日刊紙タイムズが発行する高等教育情報誌「ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Times Higher Education、THE)」は現地時間15日、2019年新興経済体大学ランキング(Emerging Economies University Rankings 2019)を発表した。同ランキングには、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米諸国の合計43か国から450校の大学が掲載され、昨年の掲載大学は378校で約2割増加した。

トップ10を占めたのは、中国大陸の北京清華大学、北京大学、浙江大学、中国科学技術大学、ロシアのモスクワ大学、中国大陸の復旦大学、南京大学、上海交通大学、南アフリカ共和国のケープタウン大学、台湾の国立台湾大学(台湾北部・台北市)だった。
 
台湾の大学でランキング入りしたのは32校と昨年の31校より1校増えたものの、そのうち19校はランクダウンしており、総合ランキングでは台湾は5位にとどまった。これについてTHEは、「台湾の大学は依然として優秀だが、多くの新興経済体の大学は大きな成長を遂げている。そのため台湾は総合ランキングにおいて2018年はブラジルに抜かれ4位、2019年はロシアに抜かれ5位に後退した」と説明した。
 
台湾はまた、ランキングでトップ200校にランクインした大学が昨年は18校となり2番目に多かったが、今年は17校となり、インド(昨年の17校から25校に増加)に抜かれた。
 
2019年のTHEランキングにランクインした台湾の半数以上の大学が前年から順位を下げた。そのうち国立交通大学(台湾北部・新竹市)は4ランクダウンで28位、国立台湾科技大学(同・台北市)は前年の22位から34位に、国立清華大学(新竹市)は前年の20位から37位に後退した。
 
一方で、台北医学大学(台北市)が14ランクアップして国立清華大学と並んで37位になったほか、中国医薬大学(台湾中部・台中市)と国立政治大学(台北市)も前年より順位を上げた。
 
THEのエディター、Ellie Bothwell氏は、「台湾の今年の評価は、良い点もあれば悪い点もあった。多くの大学が順位を後退させたが、大きな成長が評価された大学もあった」と述べた。
 
Ellie Bothwell氏はさらに、マレーシア、ベトナム、インドネシアから台湾への留学生が近年増加していることから、台湾が東南アジアとの関係を深めている戦略には効果がみられると指摘、台湾の出生率は年々低下しており、東南アジア諸国との関係が今後の台湾の大学の発展における重要なカギとなるとの見通しを示した。
 
台湾と中国大陸との地理的関係についてEllie Bothwell氏は、留学生や労働者を誘致する更なる潜在的なチャンスがあるとした。

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