2024/05/09

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大膽島観光が3月に解禁、かつての戦地が新たな時代に

2019/01/17
金門県が大膽島への観光を今年3月1日に解禁すると発表した。台湾地区(台湾本島・澎湖・金門・馬祖)の人、並びに外国人は大膽島を訪れることが可能になる。写真は大膽島に上陸するための埠頭。右には「大膽島は大役を担う」、左には「孤島でも人は孤独にあらず」といった標語が見られる。(中央社)
離島の金門県が15日、県内の大膽島への観光を今年3月1日に解禁すると発表した。中国大陸・香港・マカオの人の申請は受け付けないが、台湾地区(台湾本島・澎湖・金門・馬祖)の人、並びに外国人は大膽島を訪れることが可能になる。
 
観光解禁後は烈嶼郷(別名:小金門)の九宮碼頭(埠頭)を起点にした大膽島へのツアー路線を設ける。往復の連絡船(片道約30分)、観光スポットの間を結ぶ電動自動車、専門のツアーガイド、「神泉茶坊」での食事、保険などの費用をまとめた全体的なツアーチケットを作る。連絡船での移動を除いて、大膽島での観光ツアーは4時間程度になるという。
 
利用者によるコスト負担、並びに持続可能な運営を実現するため、チケットは大人1,500台湾元(約5,240日本円)に設定。また、軍用埠頭を使用するための条件と制限に合わせ、毎日の上陸は予約制を採用。1日に上陸できる人数は150人までとする。2月12日より上陸(観光)申請を受け付ける。
 
大膽島は1949年以降、ずっと中華民国軍が駐屯して守って来た。中華民国軍の、困難を恐れず苦楽を共にする精神こそが、数十年にわたって台湾本島及び離島の澎湖、金門、馬祖の平和と安定を保ってきたのである。そんな中、大膽島は長年にわたって中華民国軍の戦闘精神の象徴だった一方で、一般の人々からは「神秘の島」とみなされてきた。
 
今回の観光解禁にあたって金門県は、台湾地区で唯一だという政府系陶芸窯の「金門陶瓷廠」と提携し、大膽島のシンボルの一つ、「神鶏」からインスピレーションを得た「神鶏紀念酒」を発売する。また、貯金箱や帽子、神泉急須(「神泉」は大膽島での湧水のこと)、ティーカップとソーサーのセットなど、大膽島限定のデザインプロダクトを次々と打ち出していく計画。これらデザインプロダクトは大膽島での観光が正式に始まってから、同島の「遊客服務中心(ビジター・インフォメーション・センター)で限定販売される。
 
大膽島観光を希望する人は、上陸から15日前に申請を終えなければならない。問い合わせはフリーダイヤル、080-371518まで。
 
 

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