2024/05/05

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国立清華大学、体育系を運動科学系に改称

2019/02/14
国立清華大学(台湾北部・新竹市)は13日、体育系(=学部に相当)の運動科学系(Department of Sport Science)への改称を明らかにした。運動科学系の下には、学科に相当する「運動競技組」と「運動科学組」を設置する。新たな講師として、台湾プロ野球チーム「三商タイガース」の元選手である林琨瀚さん(後列左)、男子バドミントンで世界ランキング20位に輝いた許仁豪さん(前列左)が加わる。(国立清華大学公式サイトより)
国立清華大学(台湾北部・新竹市)は13日、体育系(=学部に相当)の運動科学系(Department of Sport Science)への改称を明らかにした。運動科学系の下には、学科に相当する「運動競技組」と「運動科学組」を設置する。「運動競技組」は一流アスリートを目指す学生を対象とするもので、「運動科学組」は人工知能(AI)、神経科学、スポーツマネジメントに興味のある学生が対象となる。
 
国立清華大学体育系は2017年、国立新竹教育大学との統合によって誕生した。もともとはアスリートや体育教師の育成を中心としており、卒業生の8割が教職についていた。しかし、近年は教員を取り巻く環境が変化し、教職に進む卒業生が減少。国立清華大学体育系は改組転換を迫られていた。
 
同大学の賀陳弘校長(=学長)は、「今後、多くの仕事がAIに取って代わられることになる。人類はより多くの時間を、健康維持やレジャーに費やすことになるだろう。つまり、運動科学は今後成長が見込まれる産業だ。それは生理・心理、電子、力学、管理、材料、美学などの分野に及び、より幅広い産業に応用できるものだ」と改組の理由を説明。この産業規模は世界で1.3兆米ドルに達し、半導体産業(約5,000億米ドル)の2倍に相当すると指摘した。
 
運動科学系には新たに、台湾プロ野球チーム「三商タイガース(1999年解散)」の元選手である林琨瀚さん、男子バドミントンで世界ランキング20位に輝いた許仁豪さんなどが講師に加わる。今後はボクシングなどの分野でも専門の講師を探す方針だ。
 
そのうち許仁豪さんは現在28歳。体育教師になるのは子どものころからの夢だったと話す。かつて所属していた土地銀行は、1976年にバドミントンチーム「甲組」を立ち上げ、長く台湾代表選手の育成に取り組んできた。特にアジア大会には多くの選手を輩出し、メダル常勝チームとして知られる。
 
許仁豪さんは20歳で土地銀行に入行。もともと選手引退後、行員人生を送るつもりでいた。しかし昨年、国立清華大学が講師を募集していることを知り、腕試しに応募した。筆記や面接に加え、水泳などの試験をクリアし、晴れて講師採用が決まった。
 

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