2024/05/04

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多元的な電力供給、台湾中油初のスマート・グリーンエネルギーGSがオープン

2019/02/15
台湾中油にとって初の多元的な電力供給と電力貯蔵システムを備えた「スマート・グリーンエネルギー・ガソリンスタンド」モデル店が14日、台南市北区前鋒路でオープンした。写真は電動スクーター用充電スタンド。(中央社)
台湾中油株式会社にとって初の多元的な電力供給と電力貯蔵システムを備えた「スマート・グリーンエネルギー・ガソリンスタンド」モデル店が14日、台湾南部・台南市北区前鋒路でオープンした。ガソリンと電力の供給を行う。台湾中油は年内に、同様のガソリンスタンドを台湾東部と西部に各1カ所設置する計画だという。
 
このガソリンスタンドでは自動車やオートバイへのガソリン供給の他、充電スタンドや電動スクーターGogoro用のバッテリー交換システムも設置。同ガソリンスタンドは、屋根を利用した太陽光発電システムと天然ガスを燃料とする燃料電池システムを組み合わせると共に、台湾電力株式会社によるスマートグリッド(次世代送電網)がこれをサポート。さらに、バナジウムレドックスフロー電池(Vanadium Redox Battery)とチタン酸リチウム電池の二大電力貯蔵システムも用いて電力消費量のピークを抑え、ボトムを引き上げる。この「負荷平準化」の効果がエネルギーの節約を実現する。
 
また、このガソリンスタンドは省エネをコンセプトに設計された「グリーンビルディング」で、台湾中油のガソリンスタンドが屋上に花壇を設置した初めてのケースになるという。
 
台湾中油は、政府によるエネルギー変革の政策に合わせて同社は「スマート・グリーンエネルギー・ガソリンスタンド」の設置を推進していくとしており、第一段階ではモデル店を2カ所設けたことになる。この2店舗は設計の方式が異なる。台湾中南部・嘉義市の信義路で今年1月にオープンさせたモデル店は屋根を利用した太陽光発電システムで発電し、その電力をリチウムイオン電池で貯蔵する。さらにスマート型のエネルギーマネジメントシステム(EMS)を通して電力消費を調整することで、グリーンエネルギーの電力の自給自足をほぼ可能にしている。
 
一方、今回オープンした台南市前鋒路のモデル店は、多元的な電力供給システムと電力貯蔵システムが取り入れられており、電力を「産出」し、「貯蔵」し、「使用」するという三大機能をそろえたものとなっている。
 
 

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