2024/05/07

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澎湖県南寮村、2年連続「Top 100 Green Destinations」に

2019/02/18
澎湖県湖西郷南寮村は、台湾海峡に浮かぶ離島の澎湖諸島にある古い農村。独ベルリンで開催される旅行博覧会「ITB Berlin 2019」で発表される「Top 100 Green Destinations(世界100のグリーン旅行先)」に選ばれた。3月6日、「ITB Berlin 2019」で認証の授与式が行われる。写真は南寮村にある「硓古石」と呼ばれるサンゴ石を利用して作った赤レンガの三合院(台湾伝統の建築様式)住宅。(中央社)
澎湖県湖西郷南寮村は、台湾海峡に浮かぶ離島の澎湖諸島にある古い農村。独ベルリンで開催される旅行博覧会「ITB Berlin 2019」で発表される2018年版「Top 100 Green Destinations(世界100のグリーン旅行先)」に選ばれた。昨年に続き、2年連続の選出となった。3月6日、「ITB Berlin 2019」で認証の授与式が行われる。
 
澎湖県湖西郷南寮村は、北寮村と菓葉村の間に位置する。住民は200世帯に満たず、大部分の村民は農業に、一部は漁業に従事している。現在も伝統的な農村の様子を残し、一時は県外に出て働いていたが、Uターン転職して故郷のために働くという人も多い。
 
澎湖県にある96の村や里の中では、あまり知られていなかったが、それがかえって伝統的な生活様式を多く残す要因となった。近年、湖西郷南寮社区発展協会の陳有澤理事長や南寮村の前村長である趙嘉協氏らが地元の婦人ボランティアと協力し、村内の施設の改築や伝統文化の保存に取り組み、農村のコミュニティに新たな活力を生み出してきた。伝統的で古い、落ちぶれたコミュニティはこうして生まれ変わり、農村ツーリズムの目的地として注目されるようになった。
 
陳有澤理事長によると、南寮村は澎湖県でも最も原始的な伝統的集落の風情を残している。「硓古石」と呼ばれるサンゴ石を利用して作った赤レンガの三合院(台湾伝統の建築様式)住宅群、玄武岩とサンゴ石で出来た壁、防風のために植えられたススキ、四方を壁で囲った伝統的な野菜畑「菜宅」などで、野菜に水やりをしたり、魚の加工をしたり、ススキを刈り取ったり、牛を引いて畑を耕したり、牛糞で燃料を作ったり、薪(たきぎ)をまとめて縛ったり、落花生を干したり、販売ブースで農産品を販売するなど、さまざまな体験をすることが出来る。
 
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)と環境保護署(日本の環境省に相当)から経費助成を受け、8年以上前からボランティアを呼び込んで村の活性化に取り組んだ結果、昨年、2017年版「Top 100 Green Destinations」に初めて選ばれた。今年で2年連続の選出となる。
 

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