2024/05/08

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政治

台湾ランタンフェス、点灯式に60万人

2019/02/20
今年のメインランタン「巨鮪来富」。左上の「TAIWAN」の文字は300機のドローンによって夜空に描き出され、観客からは大きな歓声が上がった。(聯合報)
今年30周年を迎える交通部観光局(日本の観光庁に相当)主催の「台湾ランタンフェスティバル」が、初めて台湾最南端・屏東県で開催されている。19日の開幕式典では、今年の「主燈(メインランタン)」となる「巨鮪来富」(大きなマグロが富をもたらす)が、打ち上げられた花火や色鮮やかなやライトと共に、回転しながら光り輝いた。開幕式典を彩った米インテルが演出したドローンによる光のショーは、18日のリハーサルが強風のため中止になかったが、本番は海風が穏やかになり、無事に行われた。ショーが始まると会場からは大歓声が上がり、観客は素晴らしい瞬間をとらえようと撮影に集中していた。
 
開幕式に出席した蔡英文総統は、「会場となった大鵬湾は広々とした絶景で、今年のランタンフェスティバルも素晴らしい幕開けを迎えた。メインランタンの『巨鮪来富』は、アジアでトップクラスのクロマグロ漁獲量を誇る屏東が輝かしい発展を遂げ、世界的にも大きな注目を集めていることを象徴している。台湾ランタンフェスティバルでは、中央政府と地方自治体が一体となった素晴らしい成果が見られる場所。訪れた皆さんはどうか美しい写真をたくさん撮って、国内外の友人たちを誘って一緒に屏東ランタンフェスティバルへ来てほしい」とあいさつした。
 
蔡総統は会場を離れる前に、土地公(=福徳正神、その土地を守る神でお地蔵様に類似)のランタンの前に、「風調雨順平安台灣(作物の豊作、平和で安定した台湾)」との願い事を書いた祈福卡(日本の絵馬のように願い事などを書いて指定の場所に架ける)を架けた。
 
今年のランタンフェスティバルの開幕初日には60万人がつめかけた。15日からのプレオープン期間の訪問客を合わせると、延べ146万人に上る。
 
開幕イベントは午後2時にスタート、台湾や海外からのパフォーマンスがフェスティバルの序幕を飾った。午後3時になるとランタン展示エリアは、人出で賑わった。午後5時からは、空軍基地から5機のIDF経国号戦闘機が飛来し、点灯式の始まりを告げた。続いて、地元屏東のパフォーマンスグループによる閩南人(中国大陸福建省の南部から台湾に移ってきた人たち)、客家人(台湾の二番目に大きいエスニックグループ、中国大陸の広東省などから移ってきた)、先住民族など台湾における複数のエスニックグループの文化を融合した演出が始まり、最後は、仏野外パフォーマンス集団の「イロトピー」による水上イリュージョン、「屏安鵬來光耀30」が上演された。「屏安鵬來光耀30」は、今年のランタンフェスティバルのメインテーマで、「台湾に平安を、ランタンフェスティバル30周年」という意味合いを持つ。点灯式では、8つの台湾および海外のグループによるパフォーマンスが次々披露され、式を大いに盛り上げた。
 
2019台湾ランタンフェスティバルは、19日から3月3日まで、屏東において開催されている。メインランタンの展示エリアは大鵬灣で、そのほか、屏東市と東港鎮に2つの小規模ランタンエリアがある。大鵬灣のメイン会場は、広さ38ヘクタールにも及び、20の展示エリア、184のテーマに沿ったランタンのほか、600のコンテスト作品のランタンが光り輝いている。
 

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