2024/05/06

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台湾大学病院、傷の状態を判断してくれるアプリを開発

2019/03/15
国立台湾大学医学院附設医院(=病院)はこのほど、傷の状況を判断してくれるAI(人工知能)応用アプリを開発した。傷の写真を撮ってアプリに送ると、その状態が正常かどうかなどを高い精度で判断する。(中央社)
ケガをしたとき、傷が悪化しないか、病院に行くほどのものかどうか判断に迷うことがあるだろう。国立台湾大学医学院附設医院(=病院)は3年の歳月をかけて、傷の状況を判断してくれるAI(人工知能)応用アプリを開発した。手術後の患者から一般のケガまで、傷の写真を撮るだけで、その状態が正常かどうかなどを8~9割という高い精度で判断してくれる。
 
このアプリは、国立台湾大学と国立台湾大学附設医院が共同開発した「AI-SWAS(人工知能による創傷追跡システム)」技術を応用したもの。13日に行われた記者会見で研究の成果が発表された。
 
研究チームは3年の歳月をかけ、患者46名の創傷の写真131枚を使ってデータベースを作り、専門の医師の意見やアドバイスを受けながら、AIに創傷の状況を判断する方法を学習させた。
 
このアプリを使えば、手術を受けた患者は退院後、毎日あるいは2~3日ごとに傷口の写真を撮ってアプリに送るだけで、アプリが傷口のポジショニングと量化を自動的に行い、それが正常な状態かどうかを判断する。また、赤みを帯びている、腫れている、壊死している、出血している、化膿している、細菌感染しているなどの状況を異なる色で示し、最後は判読結果を自動的に患者にフィードバックする。
 
このアプリには明るさや色を調整する機能もあり、スマホの機種によってカメラの感度が異なるという問題や、患者の撮影技術の差などに起因する誤判を減らすことが出来る。さらには、タトゥー(入れ墨)を傷と見なさないようにもプログラムされている。
 
現在、このシステムは病院内部でのみで使用でき、Android(アンドロイド)版のみとなっている。早ければ1~2か月後にはAndroid端末向けデジタルコンテンツの配信サービス「Google Play」で一般公開される予定。また、iOS版アプリの公開は4~6か月後になる見通し。
 

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