台湾の指揮者で今年27歳の鮑恒毅(Pao Heng-Yi)さんがこのほど、スロベニアの港町コペルで開催された「AEGIS CARMINIS International youth choir festival(国際青年合唱フェスティバル)」に参加して好成績を収めた。同フェスティバルで16日に行われた合唱指揮者コンクールでは、ラテン語、英語、フランス語、イタリア語、スロベニア語などの15曲が課題曲となっており、指揮者にとっては大きなチャレンジだったという。
鮑恒毅さんは、昨年の台北国際合唱コンクールで共演したスロベニアのKGBL Chamber Choirと再び組み、イギリスのエドワード・エルガーとスロベニアのMatej Kastelicが作曲した作品をそれぞれ演奏。その結果、審査員の高い評価を受け、銀賞とスロベニア作品の最優秀解釈賞を獲得した。
鮑恒毅さんは国立台北教育大学(台湾北部・台北市)を卒業し、過去には台北愛楽青年合唱団(Taipei Philharmonic Youth Choir)のアシスタントコンダクターを務めた。現在はオーストリアのウィーン国立音楽大学(Universitaet fuer Musik und darstellende Kunst Wien)で管弦楽指揮と合唱指揮の二つの修士課程を学んでいる。