2024/05/04

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小説家、郭松棻・李渝夫妻の自筆原稿、台湾大学図書館が保存することに

2019/03/26
著名な小説家で台湾文学に多大な貢献をした郭松棻氏(1938~2005)と郭氏の妻の李渝女史(1944~2014)の親族が、1万冊近い2人の蔵書と自筆原稿を国立台湾大学図書館に寄贈した。(中央社)
いずれも著名な小説家で台湾文学に多大な貢献を果たした郭松棻氏(1938~2005)と郭氏の妻の李渝女史(1944~2014)の親族が25日、1万冊近い2人の蔵書と自筆原稿を国立台湾大学図書館に寄贈した。親族たちは、これら重要な蔵書が各界の目に触れ、研究と伝承に役立つようにと願っている。
 
国立台湾大学図書館ではこれに感謝するため、25日には寄贈を受けるセレモニーと座談会を開くと共に、郭氏と李女史の蔵書と自筆原稿から厳選したものを会場に展示した。これら蔵書は今後、同図書館本館と国立台湾大学台湾文学研究所が保管。そのうち2人の著作、ノート、図書の合わせて900点あまりは同図書館の5階に専用のコーナーを設けて収蔵するという。
 
郭松棻氏と李渝女史は1960年代から亡くなるまで米国に滞在しており、その大量の蔵書並びに自筆原稿を整理して台湾に運ぶには、国立台湾大学の図書館と台湾文学研究所、そして2人の親族たちが力を合わせる必要があった。2018年4月、郭松棻氏の長男の郭志群氏が同意し、郭松棻氏の妹、郭珠美女史らが協力する中、「郭松棻氏自筆原稿の永久保管と再製に関する協力同意書」が締結された。これにより、国立台湾大学図書館は郭松棻氏の自筆原稿の保管を代行すると共に、そのデジタル化を進め、親族による同意の下で各界への公開や研究への提供を行うことになった。
 
郭松棻氏は著名な画家、郭雪湖氏(1908~2012)の息子。著作には『双月記』、『奔跑的母親』などの小説がある。また、李渝女史の作品には小説の『温州街的故事』、評論の『拾花入夢記』などがある。
 
 

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