2024/05/03

Taiwan Today

政治

イタリアで押収のピータン、「台湾産ではない」=防検局

2019/04/17
ピータンは現在、多くの国で販売されている。写真はラー油とごま油などであえた「口水皮蛋」。(聨合報)
欧州連合(EU)が、アヒルの卵を熟成させて製造するピータン(皮蛋)について、「加工工程に問題があり人間の食用に適さない」と認定したというメディアの報道に対し、行政院農業委員会(=農委会、日本の農水省に相当)動植物防疫検疫局(防検局)は16日、「これは台湾産のピータンのことではない」と発表した。
 
報道では、イタリア・シチリア島のカターニア県にある中華食材店において、警察当局が800個以上の違法とされる卵を押収、衛生当局に通報したと伝えられた。それらには、ピータンやアヒルなどの卵を塩漬けしたシェンヤータン(鹹鴨蛋)が含まれていたという。欧州連合は、「ピータンは加工工程が不明確なため、衛生上の理由から輸入を禁止する」と認定している。イタリアの警察当局は、「ピータンは人間の食用に適さない」ことから、イタリアでの販売は禁止しているとした。
 
防検局は報道を受けて、「台湾産のピータンは、多くの国への輸出が許可されており、実際に輸出実績もある。そのうち、米国、カナダ、オーストラリアからは、防検局が発行する輸出の際の動物検疫証明書を添付する必要がある。日本と香港への輸出には、動物検疫証明書の添付が必要ない」と強調した。
 
防検局によるとピータンは、アヒルの卵(または鶏卵)を洗浄した後、pH13以上の水酸化ナトリウム水溶液(濃度は約5~7%)に浸し、これを45~55日間、常温で保存して完成するという。
 
防検局はさらに、台湾では、卵類の調理加工品を欧州連合へ輸出するよう推進しており、衛生福利部(日本の厚労省に類似)食品薬物管理署(TFDA)が、欧州連合へ申請書を提出し、現在審査を受けているところだと説明した。
 

ランキング

新着