2024/04/29

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3Dアニメ映画『花帔阿獺』の続編、金門のユーラシアカワウソが再度大活躍

2019/04/18
離島・金門が舞台で同県に生息するユーラシアカワウソを主人公にした3Dアニメ映画『花帔阿獺』の続編が公開される。セリフに取り入れられた金門特有のなまりや言い回しも話題。(動動滸多媒体提供、中央社)
離島・金門を舞台にした3Dアニメーション映画、『花帔阿獺』の続編が公開される。『花帔阿獺』は金門県に生息するユーラシアカワウソが主人公。続編の『花帔阿獺2』は20日に、金門県の台開風獅爺広場金獅影城(GOLDEN LION CINEMAX)で初公開される予定で、この日は第1作と共に連続上映され、地元の人たちがカワウソたちの魅力をたっぷり味わえるようにするという。
 
金門県に生息するユーラシアカワウソを背景にし、県内の風景や建物、文化や人々を全編を通じて登場させた2017年の第1作は金門県で初めて上映されて以降、国立自然科学博物館(台湾中部・台中市)をはじめとする各地の施設で上映された他、客家語(台湾第2のエスニックグループ・客家人の言語)バージョンまで作られた。
 
楊仁賢監督は過去に米ディズニーの多くのアニメーション制作に参加、2014年には台湾初の3D立体アニメーション映画、『桃蛙源記(The Frogville)』で監督を務めた。同作は2016年に『青蛙総動員』というタイトルで中国大陸において公開、中国大陸における興行成績で3週連続上位10位入りし、興行収入1,000万人民元(約1億6,700万日本円)あまりという好成績を上げた。この成績は台湾のアニメーション映画史上、中国大陸で上映されたものとしては過去最高だった。
 
今回の『2』を製作するため楊仁賢監督は金門県内の大通りから路地、田園間の水路をくまなく見て回った他、さらに制作チームのアイデアを結集し、「夜の精霊たち」の夢と現実の国を創り上げた。第1作では金門県の人たちの言葉の「なまり」を再現するため、おばあちゃんの声は金門県で暮らす88歳の阿豆さんが指導。阿豆さんは南北から集められた8人の子女と共に台北市(台湾北部)のスタジオで一字一句、金門で話される言葉の時勢や動作についてセリフを調整した。今回の続編では、高齢の阿豆さんに代わって娘が参加。娘が録音したセリフを元に声優が練習し、本番の録音でも声優に付き添って一言ずつ場面に合わせて修正を加えたという。
 
『花帔阿獺2』は第1作と同じ「扭蛋城」(カプセルトイの町)でのお話。制御を失った「扭蛋城」を救うため、「豆梨神」の要請を受けたユーラシアカワウソの「大金」と「小金」が再び人間社会に戻り、金門特有の白と黒のチェック柄の布「花帔布」を手に入れて呪いを解くまでを描く。『花帔阿獺2』は、金門県文化局の賛助を受けて製作された。
 
 

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