2024/05/04

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BERI「投資環境リスク評価レポート」、台湾の投資リスクは世界で4番目に低く

2019/04/23
米国のビジネス環境リスク評価会社(BERI)は今年最初の「投資環境リスク評価レポート」を発表。台湾の総合点は前回の67ポイントから65ポイントにやや低下したものの、総合順位は前回同様で世界4位だった。写真は台北市内の風景。(外交部)
米国のビジネス環境リスク評価会社(Business Environment Risk Intelligence、略称BERI)はこのほど今年最初(4月)の「投資環境リスク評価レポート」を発表した。台湾の総合点は前回の67ポイントから65ポイントにやや低下したものの、総合順位は前回同様で世界4位だった。順位が高いほど投資リスクが低いことを示す。
 
BERIは毎年4月、8月、12月に「投資環境リスク評価レポート」を発表している。グローバル企業の観点から「事業運営リスク」、「政治リスク」、「為替リスク」の3大指標を用い、企業が各国で投資を行った場合のリターンを予想することで、各国の投資環境の優劣を判断するというもの。
 
今年初めてとなる4月のレポートでは、台湾の総合順位はスイス、ノルウェー、シンガポールに次ぐ世界4位となった。この順位は昨年12月のレポートと同様。しかし、総合点は65ポイントで、前回の67ポイントからやや低下した。
 
BERIは今回、台湾の投資リスクを1Bランクと評定し、投資家には台湾の株式市場への長期的な投資を薦めている。また、今後の台湾の投資リスクに関する展望では、2020年が世界5位、総合点65ポイントと予想。2024年については世界6位、総合点67ポイントになるとの見通しを示している。
 
また、「事業運営リスク」を構成する細目15項目のうち、「マネーサプライとインフレ」、「行政効率」、「労働コストと生産力の比率」、「輸送と情報通信」、「国際収支のバランス」、「経済成長率」、「専門的なサービス及び契約」の7項目がいずれも世界5位以内となった。また、「通貨交換」、「外資系企業に対する態度」、「長期ローンとリスク資本」、「現地の管理と協力パートナー」、「国際化」でも上位10位入りした。
 
「事業運営リスク」の世界順位は4位で、アジアでは1位だった。これは前回の世界5位を上回る。BERIは台湾の「事業運営リスク」の世界順位が2020年に4位、2024年は世界5位になると予想している。
 
「為替リスク」の世界順位は1位だった。「為替リスク」の細目4項目を見ると、台湾は「外貨準備」、「外貨創造能力」、「対外債務」がいずれも世界1位、「外貨に関する法令の枠組み」が世界2位だった。
 
「政治リスク」の世界順位は18位でアジア7位と、過去最低の評価となった。BERIは今後の展望について、台湾の政治リスクは2020年に世界22位に、2024年には17位になると予想している。

 

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