2024/05/02

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シティーネーチャーチャレンジ、嘉義大学などが「嘉義県・市」として初参加

2019/04/24
世界150都市と連携した自然科学のイベント「シティーネーチャーチャレンジ」が26日より4日間にわたって開催される。野外の動植物の写真を所定のサイトやアプリにアップロードするだけで、国際社会に台湾をアピールすることが出来る。(国立嘉義大学提供、中央社)
世界150都市と連携した自然科学のイベント「シティーネーチャーチャレンジ(City Nature Challenge)」が26日より4日間にわたって開催される。
 
台湾中南部・嘉義市にある国立嘉義大学生物資源学系(=生物資源学科)の林政道助理教授によると、「シティーネーチャーチャレンジ」は米ロサンゼルス自然史博物館とカリフォルニア科学アカデミーが最初に始め、それが徐々に全世界に拡大していったもの。2016年以降は、世界各都市で同時に行われる年に1度のイベントとなった。世界中の市民科学者、自然観察者、学生、非政府組織のボランティアらが毎回4日間に渡って自然観察を行うもので、今年は世界150都市以上が参加する予定だ。
 
台湾からは今年、嘉義大学、玉山国家公園管理処、行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)特有生物研究保育中心が嘉義県・市として参加することを決めた。台湾がこのイベントに参加するのは初めてのこと。嘉義県と嘉義市は生物の種類が豊富で、しかも海辺の湿地帯から台湾最高峰の玉山まで、海抜の垂直高度は4,000mに達する。それぞれの場所に生息する種の差は大きく、地理環境方面では絶対的な優位性を誇る。
 
イベントへの参加方法は、インターネットのサイト「iNaturalist」でユーザー登録を行うか、あるいはスマホで専用アプリをダウンロードし、この期間中に嘉義県・市の野外で見つけた動植物の写真をアップロードし、共有するだけ。野外の動植物とは、植物、動物、細菌、粘菌、あるいは生物の生息を示す証拠(糞便、毛髪、足跡、抜け殻、あるいは死体)などを含む。写真を1件アップロードするだけで、国際社会に台湾をアピールすることにつながる。
 
参加者は、観察した生物の名称が分からなくても構わない。簡単に「動物」や「植物」、あるいは判断可能な分類(例えばチョウチョウ、蛾など)を表記するだけで、「iNaturalist」の学者や専門家、自然観察者、ボランティアらが直接、種別を鑑定してくれる。
 
なお、過去1年半で台湾から「iNaturalist」にアップロードされた観察記録はすでに10万件を超えている。
 

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