2024/05/07

Taiwan Today

政治

第9回OWSアジア選手権、卓承斉選手が男子10㎞で銀

2019/04/25
クウェートで開催された第9回OWS(オープンウォータースイミング)アジア選手権で21日、台湾の卓承斉選手(表彰台左)が男子10キロメートル種目で銀メダルを獲得した。国立台湾大学で学ぶ卓承斉選手は現在20歳。目標は、台湾で初めてプール競技とオープンウォータースイミングの両方で五輪代表選手に選ばれることだ。(劉曜彰さん提供、中央社)
クウェートで開催された第9回OWS(オープンウォータースイミング)アジア選手権で21日、台湾の卓承斉選手が男子10キロメートル種目で銀メダルを獲得した。
 
オープンウォータースイミングとは、海や河川、湖など自然の水域をフィールドとした長距離の水泳競技。卓承斉選手はこの日、高波と高温という劣悪な天気の中、2時間47分07秒30のタイムを記録した。卓承斉選手は男女混合400m、男子1,500m種目の元全国記録保持者。今年のOWSアジア選手権では19日にも男子5㎞種目で銅メダルを獲得しており、これで2個目のメダルとなった。また、OWSアジア選手権では3年連続のメダル獲得となった。
 
第9回OWSアジア選手権は19日から3日間にわたり、クウェートで開催された。台湾からは唯一、卓承斉選手が出場した。ほかに日本、香港、シリア、インド、アラブ首長国連邦、カザフスタン、カタール、バーレーン、イエメン、クウェートなどの国が選手を派遣した。
 
卓承斉選手はもともとプール競技の選手で、昨年のアジア競技大会(ジャカルタ)では台湾代表選手にも選ばれたほど。オープンウォータースイミングを始めたのは4年前。卓承斉選手はその面白さについて「波や大勢の人たちと一緒になって、知恵と体力を競い合うところ」だと話す。
 
21日に行われた競技では、もともと先頭集団に入っていたが、4周目のときに波の影響で視界が遮られ、ブイを見落としてしまった。このため審判からやり直しを求められ、順位が大幅に落ちた。しかし、6週目になって再び先頭集団に追いついた。
 
「もともと、今回金メダルを獲得したカザフスタンの選手に食いついて行くのが自分の戦略だった。ブイの見落としによる泳ぎ直しがなければ、きっと追いついていたはず」と悔しさを見せる。しかし、今回の競技は、疲れではなく、波が大きかったため、試合後は吐きそうになったという。
 
オープンウォータースイミングの大会に出場するのはこれが3回目だが、2個目のメダル獲得は初めて。22日に帰国するや否や、次は台湾中南部・嘉義県の国立中正大学で開催される全国大専校院運動会に向けて出発する。
 
国立台湾大学で学ぶ卓承斉選手は現在20歳。目標は、台湾で初めてプール競技とオープンウォータースイミングの両方で五輪代表選手に選ばれることだ。
 
 

ランキング

新着