2024/05/07

Taiwan Today

政治

2018年に開催された国際会議数、台湾はアジア5位

2019/05/15
ICCA (国際会議協会)の最新統計によると、2018年に台湾で開催された国際会議数は過去最高の173件で、アジア・太平洋地域で5位、世界23位となった。写真は経済部が作成した一覧表。左は2018年の、右は2017年の統計。(経済部より)
国際会議やコンベンションの情報を交換するための業界団体としては世界最大規模のICCA (International Congress and Convention Association:国際会議協会)が13日、2018年に世界で開催された国際会議数の統計を発表した。それによると、台湾で2018年に開催された国際会議数は過去最高の173件で、アジア・太平洋地域で5位となった。世界順位は前年より10位上げて23位となった。
 
政府や民間団体が一丸となって努力した結果、台湾で2018年に開催された国際会議数は対前年比32件増えた。これは23%近くの伸び率。国際会議を誘致する魅力とエネルギーが台湾に備わり、外国人の訪台を促進していることが伺える。これは、国際社会における台湾のプレゼンスを高め、ひいては経済や観光分野の成長をもたらすものとなっている。
 
企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体や学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市やイベント(Exhibition/Event)の頭文字を取ったMICE産業は、観光、交通、専門分野のサービスなど周辺産業の発展をけん引している。また台湾の優れた製品のマーケティングや、台湾に対する好感度を上げるための重要なプラットフォームにもなっている。
 
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局は台湾のMICE産業の発展を目指し、さまざまなMICEイベントを台湾に誘致している。例えば今年供用を開始した台北南港展示ホール第2展示ホールや、港湾都市の特色を利用した高雄展示ホールなど大型のコンベンションセンターを設置しているほか、MICEに特化した窓口を設置して、全方位的なMICE行政サービスを提供し、さまざまな需要に対応している。さらには、同業者組合・団体や学会、業者などと協力して誘致協力チームを編成し、国際会議の台湾誘致に取り組んでいる。ICCAとは過去7年連続でワークショップを開催し、台湾の地方自治体や非政府組織の国際会議誘致能力を高めている。
 
国際貿易局は、海外での台湾MICE産業説明会の実施や海外の有力者を招いたファムトリップの実施などを通して、台湾の優れたMICE環境をアピールしている。また、例えばドイツ・フランクフルトで毎年開催される欧州最大のMICE商談会「IMEX」や、ICCAの年次総会、国際展示イベント協会(IAEE)の年次大会など海外の影響力を持ったMICEイベントにも積極的に参加し、国際組織や海外企業が台湾でMICEイベントを実施するよう誘致すると共に、台湾のMICE産業の国際イメージ作りにも努めている。このほか国際貿易局は、台湾におけるMICE人材の育成制度を整え、MICE業界における国際認証を導入するなどし、台湾のMICE人材の専門知識や能力を高めている。2018年末までの時点で、台湾におけるMICE業界の国際認証取得者数はアジアで2番目に多いレベルとなっている。
 
現在、世界100カ国・地域近くの1,100団体がICCAの会員となっている。その中には政府組織やMICE関連業者も含まれる。ICCAは毎年、(1)参加者総数が50名以上、(2)定期的に開催される、(3)3か国以上での会議持ち回りがある、の3つを条件とし、その認定基準に合致した国際会議を集計・分析し、各国のMICE産業の発展を図る指標としている。台湾では2015年以降、ICCAの認定基準に合致した国際会議数が年々増えている。経済部国際貿易局とその外郭団体である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は今後も各地方自治体と協力し、台湾のMICE産業の実力を底上げし、より多くの国際会議を台湾に誘致したい考えだ。
 

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