2024/04/30

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5/18の「国際博物館の日」、国立故宮博物院や国立台湾博物館などが無料に

2019/05/16
5月18日の「国際博物館の日」に合わせ、国立故宮博物院(台北市・嘉義県)や国立台湾博物館(台北市)など合計49の博物館が18日には入館無料となるほか、様々な活動が行われる。写真はこのほど国立台湾博物館がスキャナーで読み込んだ本館のデータ。(文化部提供、中央社)
5月18日の「国際博物館の日」を記念し、文化部(日本の省レベル)が中心となって各地の博物館による様々な優遇プランが実施される。普段から入館無料の博物館はもちろん、国立故宮博物院(台湾北部・台北市及び同中南部・嘉義県)や国立台湾博物館(台北市)など合計49の博物館が18日には入館料が無料となる。
 
文化部は15日に記者会見を開き、今年の「国際博物館の日」に合わせた活動を説明した。文化部では今年のテーマを「文化を結ぶハブとしての博物館:伝統の未来」としており、博物館の関係者たちが、一定の場所に固定されている博物館をいかにして人々の生活に溶け込ませ、博物館自体を創意と知識のプラットフォームへと変貌させるかを思考してほしいと希望している。
 
今年のテーマに応じ、国立台湾博物館は建物に対して3Dスキャンを行った成果を発表する。細部にいたるスキャンを通して、建物自体が国の定める文化資産である同博物館の建築物に関する基礎データを保存することにした。
 
国立台湾博物館の洪世佑館長は、同博物館はそれ自身が国定の文化資産であり、これからも間違いなく代表的な博物館、並びに展示場所であり続けるとしてデータの重要性を指摘した。
 
これまでに本館と土銀展示館の内部及び外部のスキャニングが終わっており、誤差は3~5ミリ以内だという。将来はアニメーションや映画、ガイドシステムなどに応用することで、同博物館の歴史と意義に対する人々の理解を深めることが出来る。特に注目されるのは絶滅したとされる動物、ウンピョウのスキャンデータをまとめていること。これまで以上に立体的で多様な展示方式で、姿を消したとされるウンピョウを紹介することが可能になる。
 
国際博物館会議(ICOM)は1977年、人々の博物館利用を奨励するため毎年5月18日を「国際博物館の日(International Museum Day)」とする活動を発起、全世界の博物館が当日もしくはその前後に特定のテーマに基づくイベントを行うことで、博物館の役割に対する人々の理解を深めるよう求めた。また、それぞれの博物館には様々な社会のニーズと課題に応えようとする意識が必要であることを訴えた。台湾では2009年から「国際博物館の日」に呼応した活動を行っており、今年は11年目となる。
 
活動に関連したフェイスブック、「518国際博物館日」では、「博物館趴趴走行事暦」として各博物館の行う活動をカレンダー形式で掲載している。
 
 

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