2024/05/04

Taiwan Today

政治

WHO総会2日目、合計13か国が台湾のために発言

2019/05/22
世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である第72回WHO総会(世界保健総会、WHA)は21日、2日目を迎えた。台湾のために発言を行った国は2日間で合計13か国となった。写真はホンジュラス保健省のClaudia Quiroz顧問。(WHO総会サイトのスクリーンショット、中央社)
世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である第72回WHO総会(世界保健総会、WHA)は21日、2日目を迎えた。台湾のために発言を行った国は2日間で合計13か国となった。
 
中華民国(台湾)は3年連続でWHO総会に参加することが出来なかったが、初日となった20日は、14の国交樹立国が「台湾をオブザーバーとしてWHO総会に招請すること」をWHO総会の追加議題項目として採択するよう提案。WHO総会はこの提案を却下したが、その後も国交樹立国や台湾と近い理念を持つ国々から台湾を支持する発言が相次いだ。
 
WHO総会2日目となった21日は、日本の厚生労働政務官である新谷正義氏が、「特定の地域がオブザーバーの身分であってもWHO総会に参加できないことは、地理的空白を生むだろう」と発言した。国交樹立国であるパラグアイのJulio Mazzoleni保健大臣も、「パラグアイは世界の保健分野の課題を政治的考慮に基づいて決定することはできないと固く信じている。中華民国(台湾)がオブザーバーの身分で参加することは、極めて重要なことであり、WHOがその基本的目標を効率的に達成するための助けとなるだろう」と強調した。
 
カナダ公共保健局の局長であり、中華系カナダ人のテレサ・タム(Theresa Tam)医師も、間接的に台湾を支持する発言を行った。オーストラリア代表のBrendan Murphy氏も、「過去のSARS(重症急性呼吸器症候群)の前例を見ても、感染症に国境は存在しないことが分かっている」、「地域及び世界の衛生分野の利益を守るため、WHOとWHO総会はできる限りの包容力を発揮し、会員国やWHO総会がいかなる地域のいかなる人も取り残さないようにしなければならない」と訴えた。
 
ホンジュラス保健省のClaudia Quiroz顧問は、持続可能な開発目標(SDGs)の健康分野での目標を達成するためには、国内外の力を合わせることが極めて重要だと主張した上で、友好国によるホンジュラスへの長年の重要な協力には感謝しており、例えば台湾は長年にわたり人道支援や医療人材育成などで協力しており、ホンジュラスにとって衛生分野における重要な協力パートナーとなっていると述べた。
 
グアテマラのCarlos Enrique Soto Menegazzo保健大臣は、この機会に台湾の政府に感謝の意を表したいとした上で、台湾は妊産婦に対する保健医療サービス拡大や医薬品の提供などでグアテマラと協力しており、これによりグアテマラの医療システムやモニタリング、応急能力が強化され、感染症や非感染性疾患の対策強化などの方面で進展が得られたと述べた。
 
パラオのHon. Emais Roberts保健大臣は、パラオを支援してくれる国々の名前を一つずつ読み上げ、米国や日本などに続き、最後に「ここに代表を派遣することが出来なかったパートナー」に感謝した。また、「私はWHO総会でこの3年間、彼らの姿を見かけていない」とした上で、「彼らはパラオが持続可能な目標を達成できるよう協力してくれている。彼らは過去23年間、パラオに対する支援を行ってきた。米ブルームバーグが発表する医療制度の効率性に関するランキングでは世界9位、その公的医療保険制は世界最高水準にあり、そこには2,300万の人々が住む。ありがとう、台湾」と述べた。
 

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