2024/05/07

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インテル国際学生科学技術フェア、台湾代表が9賞獲得

2019/05/22
インテル国際学生科学技術フェア 2019に参加した台湾代表は、出品した10の研究のうち、9点が優秀賞などを受賞するという快挙を達成した。(国立台湾科学教育館の陳雪玉館長提供、中央社)
高校生を対象とした科学研究コンテスト「インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF) 2019」に参加した台湾代表は、優秀賞など計9賞を獲得した。
 
高校生のための科学のオリンピックとも呼ばれるIntel ISEF2019には、82か国・地域から1842名の高校生が参加した。Intel ISEF2019は12日から米アリゾナ州フェニックスで開催され、台湾代表は、国立台湾科学教育館の陳雪玉館長が13名の高校生と1名の中学生(オブザーバー)を率いて参加した。
 
台湾代表は、同コンクールで、10の研究作品のうち9点が受賞を果たした。そのうち7点が部門ごとの優秀賞を獲得し、特別賞4点も含まれた。台湾北部・基隆から参加した陳懐璞さんの「魚の電気による発電システムの開発と応用」は、工学力学部門の優秀賞2等に選ばれた。この作品は、2月の台湾国際科学展覧会で工学科1等賞を獲得し、メディアで広く報道されていた。
 
陳懐璞さんは、「初めて海外のコンクールに参加して最大の収穫は、世界中から集まった優秀な高校生たちと知り合えたこと。ここ数日で知り合った人は100人以上で、その中には既にマサチューセッツ工科大(MIT)に入学して学ぶ学生もいる」と語った。陳さんはさらに、「以前の自分は、保守的で受け身なことが多かった。しかし今回の受賞の経験が、研究をやり遂げるのはそれほど難しいことではなく、意志を持って積極的に取り組むことさえできれば、必ず完成させることができるということを教えてくれた」と強調した。魚の電気による発電システムの研究に2年を費やした陳さんは、特に両親のサポートと、学生たちにおじいちゃん先生と親しまれている台湾の最高学術研究機関、中央研究院(台湾北部・台北市南港区)の林栄耀院士(フェロー)のきめ細かい指導に感謝の意を表した。
 
林栄耀院士は、国立台湾師範大学の生命科学科トランスレーショナル医療(Translational Medicine)研究室の教授で、85歳の高齢ながら科学教育に熱心に取り組んでいる。Intel ISEF2019に参加した生徒たちに対し、トレーニング段階から指導にあたった林栄耀院士は、コンクールに出場する14名の中高生にアドバイスするため、米国へも訪れた。台湾代表を引率した陳雪玉館長は、林栄耀院士の科学教育に対する貢献に深く感謝した。
 
台湾でも同様のコンクール、台湾国際科学展覧会(Taiwan International Science Fair, TISF)が国立台湾科学教育館によって定期的に開催されており、今年で18年目を迎え、これまでに22か国・地域から400名以上の学生が参加した。
 
陳雪玉館長は、国際的なコンクールへの参加を通じて学生の視野が広がり、世界各国の優秀な学生たちと交流することは、未来への学習や研究への発展に大いに役立つと強調した。

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