ドイツのダルムシュタット工科大学のアジア事務所は21日、台湾南部・台南市の国立成功大学光復キャンパスの雲平ビル7階南において、運用を開始した。これは台湾において初めてのドイツの大学の拠点となり、今年中には両校の学生による交換留学、短期スクールなど学術や科学及び文化の分野における交流を開始する計画だ。
ダルムシュタット工科大学のアジア事務所の正式名称は、「TUダルムシュタットアジア事務所@国立成功大学」で、ダルムシュタット工科大学から派遣された1名のドイツの学者によって運営・管理が行われる。
ダルムシュタット工科大学のHans Jurgen Promel学長は21日、訪問団を率いてアジア事務所の運用開始式典に出席した。国立成功大学の蘇慧貞学長は記念に、両校の提携が新たなページを開くことの象徴として、20センチメートルのカギをHans Jurgen Promel学長へ贈呈した。
蘇慧貞学長によると国立成功大学は1987年、当時の学長、夏漢民氏によってダルムシュタット工科大学と学術提携協議書を交わして以来、両校の学術交流が始まり、33年に渡って安定したパートナーシップを築いてきた。蘇慧貞学長は、今回、ダルムシュタット工科大学のアジア事務所が設置されたことは、台湾とドイツの関係の歴史上でとても重要な瞬間だといえると強調した。
ダルムシュタット工科大学は1877年に創立されたドイツ有数の工科大学。工学、自然科学、建築学などの分野で数々の著名人を輩出している。