2024/05/03

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政治

北朝鮮でアフリカ豚コレラ発生、韓国からの渡航者全員に手荷物検査を実施

2019/05/31
北朝鮮でのアフリカ豚コレラ発生を受け、台湾では31日零時より、北朝鮮と隣接する韓国も「高リスク地区」に加え、韓国からの渡航者全員に対して手荷物検査を実施している。(中央社)
アフリカ豚コレラ中央災害対策対応センターは30日、北朝鮮が同日、WHO(世界保健機関)に対してアフリカ豚コレラの感染確認を報告したことを指摘、北朝鮮と韓国は隣接していることから、31日零時より韓国からの渡航者に対して全面的な手荷物検査を実施すると明らかにした。
 
OIE(国際獣疫事務局)の感染情報によれば、アフリカ豚コレラは北朝鮮の中西部、チャガンド(慈江道)の養豚場で発生した。ここは中国大陸でアフリカ豚コレラが初めて見つかった遼寧省に近い。
 
現在、台湾桃園国際空港では入境者が多いことに鑑み、預け入れ荷物(受託手荷物)は全て検査する一方、航空機内への持ち込み手荷物については「高リスク地区」からの渡航者に限定して、内政部警政署航空警察局(日本の空港警察署に相当)と行政院農業委員会動植物防疫検疫局(日本の動物検疫所/植物防疫所に相当)が共同で全面的な検査を行っている。
 
このほど北朝鮮でもアフリカ豚コレラが発生したことを受けて、災害対策対応センターでは、韓国と北朝鮮は隣接しているほか明確な地理的境界も無い(陸続きである)として感染拡大の恐れがあると判断。これまで中国大陸、香港、マカオ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイだった「高リスク地区」に韓国を追加し、31日零時より、韓国からの渡航者全員を対象に手荷物検査を実施することにした。台湾桃園国際空港以外の空港ではすでに、全ての入境者を対象に預け入れ荷物と手荷物の検査を行っている。行われているのは財政部関務署(日本の関税局に相当)によるX線検査と、農業委員会動植物防疫検疫局の検疫探知犬による検査。
 
 

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