2024/05/05

Taiwan Today

政治

科技部、バイオ医薬分野のアクセラレータ「SmartLabs」と提携して世界目指す

2019/06/11
科技部の謝達斌政務次長(左から6人目)が台湾の国際産学聯盟のチームと訪米し、バイオ医学分野のアクセラレータ「SmartLabs」にプレゼンテーション。成長加速の機会をつかみ、国際市場進出を目指す。写真は会合でのもの。謝政務次長の右隣は「SmartLabs」のCEO、Seth Taylor氏。(科技部サイトより)
米国フィラデルフィアで今月開催された今年の「バイオ・インターナショナル・コンベンション」(BIO Annual International Convention)で、科技部(日本の省レベル)の謝達斌政務次長(副大臣)は国際産学聯盟のチームを率い、バイオメディカル分野における米国のアクセラレータ「SmartLabs」と1対1のプレゼンテーションを行った。成長加速のチャンスをつかみ、国際市場進出を目指す。
 
科技部は2018年に「バイオ医薬のイノベーション産業クラスタ統合及び推進計画」を始動。その後、科技部による審査を経て、バイオメディカル分野で世界的に知られるアクセラレータ「SmartLabs」が米国ボストンから「新竹生物医学園区」(新竹バイオメディカルサイエンスパーク)に入居することになった。台湾のバイオ産業が国際的なサプライチェーンとバリューチェーンに加わり、世界の市場で影響力を広げるためのサポート役が期待されている。
 
今回の「SmartLabs」へのプレゼンテーションには、国立台湾大学(台湾北部・台北市)、国立陽明大学(台北市)、国立台湾海洋大学(同北部・基隆市など)、国立中央大学(同北部・桃園市)による国際産学聯盟(GLORIA)から7つのチームが参加、水産科学、精密医療(プレシジョン・メディシン)、先端的医薬品、人工知能(AI)医療などをテーマに報告を行った。
 
「SmartLabs」は台湾の持つオリジナル性を高く評価すると共に、各チームの提示したビジネスモデルに関するアドバイスも行った。「SmartLabs」によれば、国立台湾大学のAHEADチームが臨床医とデータ科学者を結び付け、AIを通じて臨床医がより素早く白血病とリンパ腫を診断できるようにすることは一定の将来性と臨床での意義を持つ。
 
謝達斌政務次長によればバイオ医薬産業は台湾にとって次の産業成長をけん引する中核。政府によるバイオ医薬産業イノベーション計画がサポートする中、科技部は引き続き経済部(日本の経産省に相当)、衛生福利部(日本の厚労省に類似)と協力してバイオテクノロジー産業発展に向けたエコシステムを構築する。また、アクセラレータやインキュベーション(育成)センター、研究機関や海外の資金及び技術などの面で国際的な提携パートナーを積極的に呼び込んでいくということ。
 
 

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