台湾の対中国大陸政策を担う大陸委員会は16日、香港で「逃亡犯条例改正案」の撤回を求める大規模デモが発生したことを受けて、以下のニュースリリースを発表した。
一、香港に住む100万人を超える人々が「逃亡犯条例改正案」の撤回を求めて再び声を上げたことについて、大陸委員会は最大級の敬意を払う。民主主義と自由を追う求める道において、台湾は永遠に香港人と肩を並べて歩いて行く。同時に香港当局が確実に民意に向き合い、悪との距離を再び縮めることがないよう求めたい。
二、香港で提出された「逃亡犯条例改正案」は、容疑者の身柄引き渡しという名義を借りて、人権を侵害し、台湾の主権を脅かそうとするものである。これには香港住民だけでなく、国際社会や海外の華人社会が強く反発している。この事実は「一国二制度」の実践が失敗していることを如実に示すものであり、世間に中国共産党の政治的意図や邪悪な野心を知らしめている。
三、中国共産党と香港当局は今回、多くの香港住民の不安をかき立て、衝突を引き起こしたことについて最大の責任を負うべきである。我々は香港当局が繰り返し傲慢な態度を取り、自分の過ちを消すための言い訳を探すことなく、直ちに謙虚な態度で民意と向き合い、「逃亡犯条例改正案」を撤回することを求める。